お絵描き魔法使い達の、魔法修行〈2〉【合作イラスト集】 (ページ36)

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アンジェリカ〈買い物〉ページ36

※イラストまだな上に無駄に長いです。

……

………

……………はっ

｢………あ？｣

……あたしの声って、こんな間抜けな感じのも出るんだな…

｢あー…寝てた。｣

よし、状況は完全に把握した。
ハタチ過ぎに三徹はきつかった。無理は禁物。

｢……｣

目の前にある仕事…組み立て中の操り人形は完全に出来上がっている。
どうやらまた、本体…自分が寝てる間に腕がやっててくれたようだ。

優秀優秀、自分の事だけど。

｢あ"ー…腹減った。｣

で、今何日飯食ってないんだ。
腹の虫がうるせぇ。
今、無性に林檎が食べたい。前に切ったやつ、残ってたか。

よたよた冷蔵庫に近づき、中を覗く。

｢……絶望。｣

なんもねぇ。すっからかん。

｢まーじーでー……｣

思わずその場にへたり込む。
なんでこういう時に限って冷蔵庫カラなんだよ。

自分がめんどくさがって買い物いかねぇのが悪いんだけど。

｢とりあえず…八百屋…林檎くいてぇ…｣

もうしょうがねぇ。さっさと着替えよう。残り少ない体力が尽きる前に。

おし、とっとと行こう。財布よーし、電気関係よーし、ドアの鍵よーし。
さあ出発。腹がやばい。買ったら即、食う。

｢いらっさーーい！！｣
よく行く八百屋のおばちゃん、今日も元気だねぇ。年上とは思えねぇ。

｢あんれー！アンジーちゃん、元気ないんじゃないかい？もしや、まーた徹夜したね！｣

｢正しくは『してた。』な。ちなみに三日だ。｣

｢なるほど、一回寝オチして、起きて何か食べようとしたらなにも無かったって言うんだろ！｣

｢…何故にわかった。すげぇな、その通りだ。｣

同じ事何回あったと思ってるんだい！
とかぎゃいぎゃい言ってるおばちゃんをスルーして、店内を見て回る。

林檎…林檎……あー…腹が…

あ、あった。

｢毎度あり！またおいで！｣

あーよかった。
今、あたしの手には袋に入った大量の林檎。(と、他のもの色々…)

周りからしたら多過ぎるくらいか。
いいんだいいんだ。どうせあのロボット達が食べに来るから。

んーと、もう腹限界。むしろよくここまで持った。

周り人いないし、食べちまっていいか。

｢…いただきます。｣
あー…うめぇ…

あ、鳥。…匂いにつられて来たのかな。
一個やってもいいんだが…あいにく手がふさがっててな。

さーて、今日は何すっかな。