黒&白<仮装大会> ページ43
「服が無ぇ……」
黒い鬼が言った。
「……無い」
それに続くように白い鬼が言う。
彼等が枕元に畳んで置いておいた、己等の服が無いらしい。
黒い鬼は思う。
「自分は確かに此処に置いていた筈だ」と。
だが、それを否定するかの如く、己の着物の影も形も無ければ糸の一本すら見当たらないのだ。
「なぁ…？白、お前さん、まさか隠したりしてないか？」
「………」
自らの片割れを疑い聞いてみるが、彼は首を横に振る。
…………では、誰が…？
……まぁ、此処で悩んでいても仕方がない。
仕方なく、代わりの服を出そうと、布団から出て彼は箪笥の引き出しを開けた。
「…………は？」
だが、虚しくもそこは空っぽだった。
いつの間にか隣に、白い鬼が居て一緒に覗きこんでいる。
「わぉ」
表情こそ変わっていないが、片割れも驚いている様だ。
他の引き出しを開けてみる。
無い。
無い。
無い。
な………あった。
「何だ……これ？」
「わぉ」
其処には黒い服が入って居た。
だが、それは自分達の物ではないと確信出来る物。
高価そうな生地で作られている様で所々、金の装飾品が付けられている。
……誰の仕業だろう？
「かっこいい」
何故か片割れは嬉しそうだ。
早くも着替え始めてる。
仕方無く、黒い鬼もそれを着る。
鏡の前で立ってみた。
……………あまり、しっくりこないな。
そう、感想を抱いて白い鬼に目を向ける。
表情にあまり出てないが、何処か楽しそうだ。
………まぁ、片割れが良いんならそれで良い。
幸い今日は、休みだ。
服の事は後にしようと、黒い鬼は考えるのを辞め、朝食の準備に取り掛かるのであった。
(イラストが気に入らないので描き直しております……満足いくものが出来次第載せます…！
何度も申し訳ありません……(-_-;))
大分、出遅れた感……( ；∀；)
服装は、一応【軍服】です！
軍帽も被せたかったんですが、角が邪魔だった……。
最後に黒は、考える事を辞めて現実逃避に走ってしまいました(笑)
イベント参加させて頂き、ありがとうございます！(*´꒳`*)
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リーベ猫介(プロフ) - スフエさん、絵が素敵！可愛いですね。可愛い系もたまには良いですね。 (2018年7月16日 17時) (
レス) id: 7575ff2d56 (このIDを非表示/違反報告)
リーベ猫介(プロフ) - フィリアーナさん、すごくいい日記作るな、凄すぎる (2018年7月16日 17時) (レス) id: 7575ff2d56 (このIDを非表示/違反報告)
月兎/やくも@ミナ低浮気味(プロフ) - Rainさん» 主催者様で無くて申し訳御座いませんが、キャラクター自身がアナログの練習をしているので、題名はあれで問題ないと思います。絵はデジタルですが。 (2017年12月24日 9時) (レス) id: e7436fc8be (このIDを非表示/違反報告)
Rain(プロフ) - スフエ、のところ...アナログではなくデジタルだと思いますよー (2017年12月24日 9時) (レス) id: d5479b27aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浮羽梨ふわ x他12人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月24日 2時
