情報屋。-伍-【銀魂】

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【Aside】







鳳仙が兎の石像が咥えている番傘へと近づく



銀時も静かに錠に刺さっている木刀へ歩く







鳳仙｢貴様がわしの鎖から日輪を解き放てるか

わしが奴等の絆を断ち切れるか｣












刹那、ほぼ同時に石像と錠のある扉が粉砕される



幕開けだ








自分もすっと静かに刀を抜く



目線は真っ直ぐ鳳仙へ向けたまま

この男に手加減なんざしてたら秒も持たない







『……』






神威｢……ヘェ｣















鳳仙｢勝負といこうではないか


この夜王の鎖

断ち切れるか｣






銀時｢エロジジイの先走り汁の糸で出来たような鎖なんざ

一太刀でシメーだ



……明けねぇ夜なんざこの世にゃ無ェ

この吉原(まち)にも朝日が昇る刻が来るんだ



夜の王は日の出と共におネンネしやがれェェェ！！｣









2人が構え、銀時が飛び掛った



破壊音が轟き、

目で追うのすら難しい、激しい攻撃が飛び交う



だが、歴然の差を見せつけているのは鳳仙





爆風と瓦礫が止んだと思えば


そこには全身を震わせ額に汗を垂らしながら

鳳仙の一撃を受け止めている銀時が















神威｢スゴイスゴイ、

あの夜王相手に10秒もつなんてコイツは面白くなってきた



頑張ってよお兄さん

俺応援したくなってきちゃった



ねェねェ、おネーサンは加勢に行かないの？

あのお侍さん死んじゃうよ？


あ、それとも俺と1発やる？｣







刀を手に握ったままじっと戦闘を眺めていれば、

何時の間にか隣に座っていた神威くんにそう問われる




その言葉に口を開き返答しようとすれば、







銀時｢なめんじゃねェクソガキ


10秒どころか天寿を全うしてやるよ

孫に囲まれて穏やかに死んでやるよコノヤロー



んでそいつは俺が先客だっつーってんだろーが

手ぇ出そうとすんじゃねぇよエロガキ｣






『……だとさ』







銀時に遮られたので其奴を指差しながら

神威くんに視線を向ける







『彼奴が先客らしいからな


どうしてもって言うんなら

あの男よりいい男ってとこを見せるこった



自分だって天寿全うする気なんやけどな』






神威｢…………やっぱりさ、おネーサンって｣










鳳仙｢貴様等の天寿などとうに尽きておるわ

この吉原に、この夜王に楯突いた時からな｣







神威くんが何か言いかけたが、その間に鳳仙が動く


メキメキと音を立てる番傘は、

銀時を今にも押し潰そうとしていた

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