434 朝霧 ページ15
【Aside】
『あぁ……朝飯代わりにしようと思ってたんに……』
もぐもぐと頬を動かす信女ちゃんの横で肩を落とす
沢山あったドーナツは
全て信女ちゃんのブラックホールばりの胃袋の中
佐々「……先程から騒がしいですね
信女さん、ドーナツなら此方にもあります
横取りはいけませんよ」
信女「食べる」
佐々「情報屋さん、……いえ、神咲さん
うちの者が失礼しました
報酬にドーナツ分も上乗せしておきますので」
『金じゃなくてそのまんまドーナツくれよな
もう1回朝イチで行くのだるいわ』
佐々「……了解しました」
一瞬面倒くさそうな顔をした佐々木くんを一瞥し、
立ち上がる
……期間限定黒蜜きなこしか受け付けんからな
めちゃくちゃ人気で中々買えんヤツ
信女「A、さっきのドーナツまた買ってきて」
『アホか、買えんっちゅうてるやろ
次買ってあげれるんはポテリングくらいや』
高杉「A、行くぞ」
『いや何処に?
てかさっき無視したやろアンタ
ちょ、都合のいい時だけ引っ張んなや』
信女ちゃんと話していると、
ぐいっと後ろから襟を引っ張られる
そして襟を掴んだまま足を進めていく高杉くん
ちょ、前見えん危ない
高杉「ちょっと付き合え
大人しく来ればドーナツでもなんでも買ってやらァ」
『え、何?
アンタに優しくされたら怖いんやけど』
高杉「……叩き斬るぞ」
『すまんて
んじゃ黒蜜きなこ、……どうせならかき氷頼むわ』
高杉「……ん、」
ドーナツの方は佐々木くんが何とかしてくれるだろうし
別のモン食べたいな
少し高めのヤツでも奢ってもらお
……いや、その前に
付き合えって何に付き合わされるんやろ
……もしかしてテロとか、
『……今のとこ攘夷志士になるつもりは無いからな?』
高杉「別に今事を起こすつもりは無ェ
つーかなんだ今のとこって」
『今のとのは今のとこや』
高杉「こっち側に来てェってんなら何時でも歓迎するぜ?
……ま、
なりたくねェっつってもいずれ俺のモンにするが」
『相変わらずの口説き文句やな
顔見えてないし何とも言えんけど』
高杉「……」
てか何時まで後ろ向きのまま引っ張られてればいいん?
いい加減首が痛い、締まってる
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岬影 - 明けましておめでとう御座います。。これからも頑張ってください。 (2023年1月1日 8時) (レス) @page28 id: c8b8308491 (このIDを非表示/違反報告)
か。(プロフ) - 村瀬さん» ありがとうございます〜!ゆっくり更新していきますので気長にお付き合いください〜 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 15a41b8b93 (このIDを非表示/違反報告)
村瀬 - バラガキ篇…!更新頑張ってくださいね🤲 (2022年11月13日 12時) (レス) id: 518be6f384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:か。 | 作成日時:2022年11月12日 23時