情報屋。-拾-【銀魂】

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【Aside】






ぞろぞろと隊士が揃う

あっという間にここには真選組の面子が揃っていた






土方｢確かにてめーのアニキには届かねぇかもしれねェ


だがな、少なくとも

お前と同じロクでもねェアニキ共にはきっと届くさ｣





近藤｢ああ、

字が読めるかどうかは保証しねーが｣





土方｢……鉄、てめーの手紙

俺達は何時でも待ってる事を｣







ふらり、と微かに土方さんの身体が揺れた







『土方さん、』





土方｢忘れん…な……｣





｢副長！！｣






ふっと意識を失った土方さんの肩を支える



佐々木くんとの戦いで血を失いすぎていたんだろう

そっからあんだけ暴れてりゃ流石に気絶するわ







『ほら、佐々木鉄之助くん


……アンタのアニキの肩くらい持ったれ』





鉄之｢！

……はい！｣







ビルの隙間から陽光が差してきた


さ、長い夜が明ける



















━━━━━━━━


















夜が明け朝日が登った頃には

無事銀時も無実になり、真選組も見廻組も立ち直った



まぁ立て直したといっても、

お互いそれなりに痛手は負ったけどな







佐々｢まったくですよ

……まさかアナタ一人にヘリ一機堕とされるとは｣





『あれ、気付いてたんか

それと心の声読まんといてくれるかな？』







数時間前まで大乱闘が起きていた廃ビルに足を運ぶと

佐々木くんが瓦礫に釣り糸を垂らしていた



隣にドーナツの入った箱を置き

相変わらず死んだ目で此方を見てくる







佐々｢エリートなので

貴方は何しに此処へ？｣





『報酬まだ受け取ってなかったからな

それに昨日は巻き込まれたし』





佐々｢抜かりない方ですね

心配せずとも後々振り込んでおきますので



それに巻き込んだと言えど

結局貴方はこちらに付かなかったでしょう



貴方が破壊したヘリの請求はしませんので

それでお互いチャラです｣





『ん〜……ま、せやな



後はコレ、信女ちゃんとドーナツ買う約束しててな


買えてなかったから持ってきたんやけど

いらんかったか？』






佐々木くんが隣に置いている箱と同じものを掲げれば、

ちらりと手元を見た後前へ向き直った







佐々｢いえ、有難く頂きますよ




……情報屋さん

用が済んだのなら立ち去って頂けますか



態々足を運んで頂いて申し訳ありませんが

今から此処で人と会う約束を「いいじゃねェか」｣








足音と共に、低い声が響いた

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