情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【Noside】







銀時が女性陣にボコボコにされた中、

小さくか細く、驚いた様な声が響いた







お妙｢本当に……銀さん、なの？｣






九兵｢！｣








もう、目も殆ど見えないと言っていたお妙








月詠｢お妙……｣






猿飛｢…………｣












新八｢ええ、姉上、……銀さんです

帰ってきたんです｣






神楽｢姉御……

これで私達また……三人一緒に万事屋ができるアルよ｣







沈黙が病室を包んだ瞬間、驚く3人を他所に、

病室へ入ってきた万事屋2人がそう言った









猿飛｢ッアナタ達、

いったい何を、ッング！？｣






近藤｢遅かったじゃねーか、万事屋｣






お妙｢近藤さん……？｣






近藤｢安心してください、お妙さん


皆、ここに居ますよ｣






お妙｢本当に……？


夢じゃないの……？｣







銀時が万事屋2人の間に並ぶ





5年ぶりに揃った、

望んでいたあの万事屋の姿









銀時｢……あぁ、だからもう、

何も心配はいらねーよ




お前の未来は、

……俺達の未来は、この世界の未来は



俺達が変えてみせる｣








三人の笑顔が並ぶ

それを見て、お妙の頬にも涙が流れた








お妙｢…………ありがとう｣








病室には、ほんの一瞬だったが

あの頃と同じ光景が戻っていた



















━━━━━━━━



















『…………』








その様子を、少し離れた建物の屋上から、


寂しいような嬉しいような、

そんな笑みで眺めていた人影が1つ






数秒病室を見つめた後、

視線を逸らし手にある花束を握り締める









……どんなに不可能に近い願いだとしても




もし、叶うとするならば









『もう一度、あの頃に



妙ちゃんが、……皆が思い描いているあの頃に』









静かに、そして小さく呟くと


花束をその場に置き、夜闇に消えていった














ま、彼奴らならきっとやってくれるか

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