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43・ ページ44

【Aside】





ちょっとした出来心で言ってみた

どんな反応するのか、というただの好奇心





桂「……流石といったところだなA殿」





桂は少し驚いたようだが、すぐに納得したように呟く


旦那は、





銀時「……A、おめぇ、

ホントにただの情報屋なのか?」





目を見開いてこちらを凝視している



今も尚攘夷活動をしている桂や高杉


伝説的に語られていた白夜叉、銀時


更には坂本辰馬の名前と異名まで出し、


更にその4人がいつも一緒に行動していた事を

知っていたかのように、名を続けて言ったA







『んふ、驚かせてもうた?


こっちとしては自分の情報が正しかったようやし

1本取れて満足や』




銀時「……はぁ」





旦那の言葉をスルーしてそう答える


追求するつもりは無いのか無言でこちらを見つめた後

頭をガシガシとかいてため息を1つ






桂「銀時、A殿は攘夷志士の間でも

幕府の上の連中の間でも名の知れた情報屋だぞ


良くも、悪くも、だがな



幕府上官の裏業、違法な薬の出処まで


その仕事の速さや持てる情報の多さ、

そしてなにより、正確さ



中立という立場であるA殿だが

仕事を頼む者も多い


俺の部下も何度か世話になったみたいでな



それに、追加報酬をいくらか払えば荒業までこなす


その追加報酬の額はとてつもないらしいがな


お前のやっている万事屋と

似ている部分もあるかもしれんぞ、銀時」





銀時「そんな危ない仕事やってる覚えは無ェよ俺ァ」




『よぉ知っとるな、桂くんも流石やな』




桂「桂くん……?初めて呼ばれたな」






つらつらと自分の事を話す桂くん

そんなに知られているのか


自分の事をこれ程語られるとなんとなく気恥しい






桂「……にしても

噂ではAという名しか言わず、顔も見せずに

仕事をこなす謎多き情報屋として聞いていた


どんな者だろうかと思っていたが……」





銀時「んな噂聞いた事ねェよ


たがまぁ、

確かに俺もこいつの事名前くらいしか知らねぇわ


女なのか男なのかもわかんねぇしこいつ

いや太腿好むくれぇだ、男だろ」




桂「そうなのか?俺は人妻が」




銀時「誰もてめぇの好みなんざ聞いてねェよ」




『危ない性癖しとるんやな


やっぱそこも攘夷志士なっとるんが関係しとるんか

旦那もどぎついsmが〜とかぬかしよるもんな』




銀時「何言ってんだおめェは」

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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時

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