神さまの優しい試練と 最終話 ページ21
体感的には、永遠。実際は、たぶん１分そこそこでトイレから出て来たんは岩橋くんやった。心なし、顔が赤い気ぃする。それでも、会釈はしてくれて。
「お疲れさまです」
「そろそろ、撤収らしいんやけど」
「ええ、早目に戻っていらしてくださいね」
いや、もう生理現象は終わらせとるんやけどね？
とは言えへんし岩橋くんを見送って無音ダッシュ！
「お前、何やってんの」
曇りガラスに透けて見える、人影からして。入口近くやと踏んだ、一番手前の個室で聞き取り再開。
「玄樹、真っ赤だったじゃん」
「恥ずかしがり屋なんだよね」
いや、神宮寺くん。そことちゃうんよ。
「恋人なのにね」
「お前の中で、だろ」
「時間の問題だから。未来の先取りで、恋人だよ」
うっわ、言うやん。せやけど。
「言っとくけど、諦めてないから」
「振られたんでしょ？」
「名古屋行きを断られただけだよ」
あ、平野くん立ち直ってんな。完全に。
「言っとくけど、これでイーブンだから。お前らが元に戻んねえとフェアじゃないだろ？ここからは、俺も廉もガチだかんな」
え、三つ巴やん！ゆうかこのままおったら、凍死レベルでトイレが真冬やけど、まだ死にたないし。
で。この根性なし！て相方に怒られそうやけど、そろーっと退散して。何喰わぬ顔で社屋まで便乗でこの日は、送ってもろたんやけど。
「……見えてないぶん、そそるのよねえ」
海辺の住人でもある相方は、リサーチ結果に創作意欲を掻き立てられたとかで。うっすい本の企画をビール片手に語り始めよった。
「幼なじみの蕎麦屋へ、弟分の画家を連れて行った姫がね。名古屋くん、堺くんと運命的に出会って。でも、実は影ながら見守るSPの存在があるわけよ。 そして姫を巡ってのドラマが始まるとか、どう？」
「いや、そんなん言われてもやな」
実名を出されへんから、仮名で説明してたら相方は適当にそれぞれのイメージで設定しとったんよ。
「もちろん、アンタもいるよ？蕎麦屋のパートで」
ゆうか、誰が読むんやろ。そないぶっとんだ話。
「アンタには一番に読ませてあげるから、楽しみにしてて？久々の執筆、海辺の本屋の腕が鳴るわ！」
その後。相方、渾身の力作とやらが無事陽の目を見たんか、地球資源が守られたんかはまた別の話。
Fin.
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黒那智(プロフ) - ななみさん» こんばんは、ななみさん♪コメントありがとうございます。遅くなりましたが、なんとか更新できました(・・;)表向き好青年な黒い闇宮司さん大好きなので。単独主演の設定、ちょっと笑ってしまいました。 (2022年2月13日 22時) (
レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - うん、宮寺さん、マジだからね。姫にはガチのマジだから。ここからハブとマングースがちょいちょい勃発するんですね。φ(･ω･｀)掃除のおばちゃんには、ヒートテックを送らなきゃです。 (2022年2月13日 17時) (レス) @page28 id: 70db826a37 (このIDを非表示/違反報告)
黒那智(プロフ) - アリスさん» こんにちは、コメントありがとうございます。プラベが慌ただしいので、ちょっと遅くなりますが必ず書くので気長にお待ち下さいませ。 (2021年12月9日 12時) (レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ぜひリクで♡(ӦｖӦ｡)計画中やったんですね(≧▽≦)楽しみにしてます(*´ω｀*) (2021年12月9日 12時) (レス) id: 5f0b5b138a (このIDを非表示/違反報告)
黒那智(プロフ) - アリスさん» こんにちは、リク(でいいのかな？)ありがとうございます。実は、計画中でした(笑)。岸くんからは２人がどう見えてるのかな？的な話になりそうです。近いうち(いつや)アップする予定です。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒那智 | 作成日時：2021年5月30日 11時
