神さまの優しい試練と�� ページ17
「父の跡を継ぎ、一人で頑張っている気でいました。無知な思い上がりです。神宮寺さんから伺ったアドバイスも自分が主体にならなければいけなかったのに、任せきりにしてしまって」
「いえ、僕が経験不足だったことは確かです」
あ、神宮寺くん黒オーラが漂白されとるで？
「お気遣い、ありがとうございます。ただ当時あらゆる意味で余裕がありませんでした。解除すれば契約金が一部でも戻ってくるのでは、と考えるほどに。対応して下さったのが岩橋さんでなければ、後先考えず解除したでしょうし」
「……僕は、何も」
あれ？ちょっとちょっと。テーブルの下で、神宮寺くんの手が岩橋くんの膝に伸びてるし！
「いいえ、岩橋さん。あなたが丁寧に説明して下さったから、期間満了まで契約金を最大限に活用できたんです。当面、延長できない当社の事情をお伝えしても、対応は変わらなかった」
えーと。手ぇ、握ってる？握ってるやんな？
あれ落ち着かせるためやんな……たぶんやけど。
「それに、あの時あなたはおっしゃった。再度契約するなら神宮寺さんを指名して欲しいと」
「……そう、なんですか？」
ちらり。岩橋くんを見て、兄さんに尋ねる。疑問の前半、素で。後半、ビジネスモードや。
「営業なら、どなたでも自分の成績を気にするかと思います。ですが、岩橋さんは私が壊してしまった信頼関係を、元に戻そうとなさった」
兄さんは、２人を代わる代わる見て言うた。
「なかなか、できることではないと思います。自業自得ですが、一人で何とかしようとばかり焦っていた私にはそうした存在はいなかった。正直、羨ましく思いました」
「……同期ですから」
気恥ずかしい様子で、岩橋くんが答えてる。
けど、神宮寺くん的にベストアンサーか？ま、ビジネスパートナー相手への説明やからなあ。
「そうですね。自分に足りないものをあの時、思い知りました。そして、無い物ねだりをして失礼申し上げてしまった……ように、思います」
公私混同しそうになった、言いたいんやろ。もちろん、神宮寺くん分かって聞いてるよな？それこそ、公私混同一歩手前で。
「申し訳なかったと、思っています」
「頭を上げてください」
兄さんに声をかけたんは。
「あなたは、確か契約の時に同席くださった」
「お久しぶりです。チームリーダーの岸です」
ウチの背後から来た、岸くんやった。
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黒那智(プロフ) - ななみさん» こんばんは、ななみさん♪コメントありがとうございます。遅くなりましたが、なんとか更新できました(・・;)表向き好青年な黒い闇宮司さん大好きなので。単独主演の設定、ちょっと笑ってしまいました。 (2022年2月13日 22時) (
レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - うん、宮寺さん、マジだからね。姫にはガチのマジだから。ここからハブとマングースがちょいちょい勃発するんですね。φ(･ω･｀)掃除のおばちゃんには、ヒートテックを送らなきゃです。 (2022年2月13日 17時) (レス) @page28 id: 70db826a37 (このIDを非表示/違反報告)
黒那智(プロフ) - アリスさん» こんにちは、コメントありがとうございます。プラベが慌ただしいので、ちょっと遅くなりますが必ず書くので気長にお待ち下さいませ。 (2021年12月9日 12時) (レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ぜひリクで♡(ӦｖӦ｡)計画中やったんですね(≧▽≦)楽しみにしてます(*´ω｀*) (2021年12月9日 12時) (レス) id: 5f0b5b138a (このIDを非表示/違反報告)
黒那智(プロフ) - アリスさん» こんにちは、リク(でいいのかな？)ありがとうございます。実は、計画中でした(笑)。岸くんからは２人がどう見えてるのかな？的な話になりそうです。近いうち(いつや)アップする予定です。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒那智 | 作成日時：2021年5月30日 11時
