心の音�� ページ8
せやけど、考えてみたら。高橋くんが遅れて来るんは岩橋くんが伝えとるんちゃう？そない何回も言うことやないし……どないしょうかな？
「うーん」
上まで来たけど、もちろんドアは閉まってるから様子は分からん。ゆーことは……別ルート。備品庫とトイレの間にある通路の先、非常口。
契約もろた時、守備範囲の説明がてら避難経路も説明されてたから……知ってんねん。
「ちょお、点検させてもらいますわ」
ここから下へは無理やけど、屋上には出れる造りで。そっから、非常手段で地上まで行くんは下の階で出火しても逃げれるように。ほんで屋上に続く、金属製のハシゴ。ひとつずつ、足かけて近付いてみたら。
「……海人だけじゃ、ないよな」
神宮寺くんの声が聞こえた。
「アイツだけなら、俺と２人でとか考えない」
岩橋くんの声は、ない。聞こえへんだけか？
「でも……俺も、いつかはって思ってた」
「遅くなったけど、いろいろゴメンね」
「謝るなって」
ち、ちょっとだけやったら覗いてええかな。
「そういうの、終わりみたいな気がして嫌だ」
あ、見えた見えた。２人、まあまあ近いで？
「玄樹が、誰にでも優しいって知ってるから。本社の言い分が違うのは、分かってた。でも、だからこそ信じたいのに信じられなくて」
「神宮寺のせいじゃない。僕が抱えすぎたの」
よっしゃ、岩橋くん。頑張れ頑張れ。
「相談すれば良かったんだって、今なら分かるのにね。甘えちゃいけないって、守りたいって気持ちだけで決めちゃってたの」
「そんなの」
「うん、対等な相手にすることじゃなかった。だから謝りたかったの。でも、神宮寺にしたらどうなのかなって思ったら言えなかったんだ」
アカンで、神宮寺くん。焦らんとってや。
「あの人の気持ち、受け取ってたら会社の為になったかもしれない。神宮寺の契約だって元に戻しやすかったと思う。でも、無理だったの」
「……理由、聞いてもいい？」
「良い人だけど、違うって理屈じゃなく思ったから。それでも、迷ってた。そしたら神宮寺、気付いたよね。僕が、トイレで泣いてた時に」
それ、ウチが初めて立ち聞きした日の話や！
「あの時は、言えなかったけど……ありがとう」
表情まで見えへんけど、今たぶん岩橋くん笑てる。そない信じられる、柔らかい声やった。
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黒那智(プロフ) - ななみさん» こんばんは、ななみさん♪コメントありがとうございます。遅くなりましたが、なんとか更新できました(・・;)表向き好青年な黒い闇宮司さん大好きなので。単独主演の設定、ちょっと笑ってしまいました。 (2022年2月13日 22時) (
レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - うん、宮寺さん、マジだからね。姫にはガチのマジだから。ここからハブとマングースがちょいちょい勃発するんですね。φ(･ω･｀)掃除のおばちゃんには、ヒートテックを送らなきゃです。 (2022年2月13日 17時) (レス) @page28 id: 70db826a37 (このIDを非表示/違反報告)
黒那智(プロフ) - アリスさん» こんにちは、コメントありがとうございます。プラベが慌ただしいので、ちょっと遅くなりますが必ず書くので気長にお待ち下さいませ。 (2021年12月9日 12時) (レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - ぜひリクで♡(ӦｖӦ｡)計画中やったんですね(≧▽≦)楽しみにしてます(*´ω｀*) (2021年12月9日 12時) (レス) id: 5f0b5b138a (このIDを非表示/違反報告)
黒那智(プロフ) - アリスさん» こんにちは、リク(でいいのかな？)ありがとうございます。実は、計画中でした(笑)。岸くんからは２人がどう見えてるのかな？的な話になりそうです。近いうち(いつや)アップする予定です。 (2021年11月23日 12時) (レス) id: 2f3a90e586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒那智 | 作成日時：2021年5月30日 11時
