つづき ページ4
美空がジト目で見てくるが気にしない。可愛いものを愛でて何が悪いんだ。遥香ちゃん喜んでるんだし良いじゃないか。
10分というものは思ったより長く、あれから色々遊びに付き合ってあげた。美空もけっこう楽しそうに付き合ってた。妹ができた感じだな。
遥香ちゃんは俺の抱っこを気に入ったらしく、最後の方はずっと抱っこしてた。
「せんと、みそら、あそんでくれてありがとう！もうすぐ帰らないと。ここの私とも仲良くしてね！」
そう言うと煙が遥香ちゃんを包み込んだ。急に重くなった。持てない重さではないけれど。
そこには目を丸くする大人遥香ちゃんがいた。
「えぇ！戦兎くんに美空ちゃん！どういうこと?」
俺は優しく降ろして説明した。遥香ちゃんは終始驚いていた。
「そんなことができるの！凄いね！じゃああれは17年前のお兄ちゃんか……」
＊
戦兎くんが転けそうになって何かが飛んできた瞬間、私は煙に包まれた。何何！?
視界が晴れると、昔見慣れた光景があった。ここは、寝室？布団が4つある。まだ皆で暮らしてたときだ。どういうこと？タイムスリップ的なこと？
足音が聞こえた。だんだん近付いてくる。やばい、見つかっちゃう……！
「遥香！今の音はなんだ！って、誰だ？」
お兄ちゃんだ。まだ小さいときの。本当に過去に来ちゃったんだ。
「おい！何者だ？答えろ！」
「えっと、タイムスリップしちゃったというか、あの、内海遥香です……」
ほら、何言ってんだって顔してるよ……どうしよう……早く帰りたいよ……
「本当、なのか……?」
エッ、信じてくれるルート?話せば分かってくれるかも。
「うん、そうだよ。私もなんで過去に来たのかわかんないけど。信じてくれるの……?」
「あぁ。雰囲気が遥香っぽい。そんな感じがする。あなたが本当に未来から来たのなら、教えてくれ。未来はどうなっているんだ?」
そこ、聞いちゃうよね。きっとここはまだスカイウォールが無い平和な時だ。すごく言い難い。子ども成彰くんはそれを感じ取ったように話を変えた。
「まぁいい。俺たちは、幸せか？」
「……うん。幸せだよ。お兄ちゃん聞いて。これから辛い時もあると思う。でも、未来に繋がってるはず。だから諦めないでね」
成彰くんは軽く頷いた。そこから色々お話をした。そろそろ終わりの時間が。
「もう帰れそう。お兄ちゃん頑張ってね」
その言葉を最後に私は煙に包まれた。
そして現在へ＿＿
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伊万里(プロフ) - 雛鳥さん» コメントありがとうございます。本当にそう言っていただけて嬉しいです！ビルド本編で内海くんの笑顔が見れなかったのでせめて妹ちゃんといる時だけでも…と考えた結果がこれだったので、ちょっと心配だったんです（笑）こちらも頑張ります！ (2019年8月19日 22時) (
レス) id: 92a20c5a50 (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥(プロフ) - こんばんは、本編の方にもコメントさせて貰った者です。伊万里様が書かれる戦兎くんも素敵ですが内海さんも素敵でちょっとシスコン気味？な感じが最高です…（笑）本編は勿論、番外編の更新も楽しみにしてます! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 441b98a8bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊万里 | 作成日時：2019年8月7日 23時
