猿原真一と誕生日��* ページ45
六日当日。猿原邸は賑やかな声で溢れていた。日頃真一のもとに集まり日々の相談をしている住民らが物を持ち寄っている。その中心に真一はいた。その様子を遠くから見つめる人がいる。
「真一さん」
なまえ が真一を呼ぶ声はしっかりと届いていた。そのしるしに真一はなまえ の手を取り、彼女をふんわりと抱き寄せている。
「すまないね皆さん。これから私には予定があるんだ」
ご近所さんの視線がなまえ と真一に集まる。なまえ はだんだん頬が赤くなっていくのを感じていた。
「あらあら、それは失礼いたしました。我々は退散しますね」
「そうしてくれると助かるよ」
猿原邸から帰っていく夫人らを見送ると切り替えるように真一が声をあげた。
「さて！ ここからは君のエスコートに任せようかな」
「はい！ もちろん任せてください！」
真一の手を取りさながら絢爛なパーティーの主催者のように振る舞うなまえ を見てふっと真一は微笑む。なまえ にとっては隠すべきことだったのかもしれないが、真一は違った。たとえ華麗なる卓でなくても、誰よりも真一のことを思って考え抜いたことが嬉しかったのだ。尤も真一は金銭を忌み嫌うためどんなものであっても喜んでいただろう。
「頼もしいね。そうだ、なまえ の家での会が終わったら是非とも私の家にも来てくれ」
「構いませんけど、何かあるんですか？」
「それは……秘密だ」
「何何何？！ その顔こわいんだけど！ 何するの！ ねえ〜！」
なまえ の声が花名中に響き渡ったような気がした。
2023/03/20
大遅刻しましたが猿原真一さんお誕生日おめでとうございます。猿原真一さんの人生に幸あれ！ ドンゼンも楽しみにしてます！
ワビサビ塾生から見る猿原真一について��*→←猿原真一と誕生日��*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「特撮」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊万里(プロフ) - カテゴリーＪ♢桜もち。さん» コメントありがとうございます🙇♀️そう言っていただけてとても嬉しいです！大変励みになります！まだ始めたところなので何もございませんが、また見ていただけると嬉しいです！ (2022年8月1日 0時) (
レス) id: 8155f27608 (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - はじめまして！！読ませて頂きました✨凄く面白かったので、また更新楽しみにしてます！更新お疲れ様です、応援してます！！ (2022年7月31日 17時) (レス) @page3 id: 1f8c7328a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊万里 | 作成日時：2022年7月31日 17時
