. ページ10
.
美術準備室に居る。そう答えると少し嬉しそうに笑って俺に頭を下げ、コンビニ弁当片手に櫻井先生は職員室を出て行った。
「あーあ、何やってんすかね。」
ぼそりと呟いて、一人職員室でパンをかじった。
いつも食べるお気に入りのメロンパンが、今日は美味しくなかった。
大野さんが隣に居たから美味しかった。あの人と笑いながら食べるから美味しかった。
まだ、失恋したって決まった訳じゃないのに失恋した女みたいな心情になっていっている自分に笑った。
今なら、まだ間に合うかもしれない。
親しそうな二人が付き合ってるなんて限らない。ただの仲の良い友人なのかもしれない。
なんで、正直に準備室って教えたんだろうな。
メロンパンを机に置いて、職員室を出て走った。余り走ることがないからすぐ息が切れたけど、それでもスピードを緩めなかった。
美術準備室と書かれたプレートが目に入って、扉を開こうとしたら、声が聞こえた。
「一緒の家住んでんだからさ、秘密になんてしなくていいだろ。」
「いや、あなたのびっくりした顔可愛いから見たかったんだって。怒らないでよ。」
…ああ、なんだよ。
戦う前からゲームオーバーじゃん。
勝ち目なんて、なかった。間に合う以前に、もう終わってた。
こんなことなら
大野さんに出会わなけりゃよかった。
コイゴコローfinー
(長編で続ける可能性あり)
.
.
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡蓮(プロフ) - あめさん» あめさんコメントありがとうございますm(_ _)mリクエスト承りました！お時間は頂くかと思いますが、私なりにご期待に添えるようお話を書かせて頂きます(*´∀｀) (2017年7月27日 18時) (
レス) id: 4ff0a11ce0 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - MOのリアル設定で、ラブラブな感じのが読みたいです。 (2017年7月9日 18時) (レス) id: af89762467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：睡蓮 | 作成日時：2017年6月24日 14時
