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「なに…？」
俺が頷いて、問いかけると翔くんは嬉しそうに笑った。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「俺の願いは…智くんが幸せに生きてくれること。それだけだよ。…俺は、智くんに生きてほしい。幸せな毎日を送ってほしい…大野智としても、嵐としても。」
そう話す翔くんの目は真剣で、翔くんの本当の願いなんだって伝わった。
それが俺を思ってだってことは、目の奥にある優しさと…温かな口調で分かった。
「嵐は、無くしてほしくない。智くんを含めた4人で、活動していってほしいって思ってる。…それに、貴方がこっちにくるのはおじいちゃんになってからでいい。まだ、早すぎるよ。」
「翔くん……。」
「嵐を無くさないで…って願いも増えちゃったけど、俺のお願い…聞いてくれるよね？」
微笑んで、本当に幸せを願ってくれてるって分かる優しい声で話す翔くんに、ただただ涙が溢れて、その涙も拭わずに俺は頷いた。
「俺、翔くんの為にも…ちゃんと、幸せに生きるよ。…皆にも話して、嵐も復活させる…翔くんの願い、俺が全部叶えてやる。」
涙を流したまま笑う俺に、翔くんは嬉しそうに笑って頷いた。
「ありがとう、智くん。」
翔くんの顔がすっと近寄ってきて、柔らかな感触の唇が俺の唇に重なった。
触れられなかったはずなのに、その唇は温かくて、触れるだけのキスなのに翔くんの愛情が、思いが…全てが伝わってきた。
「俺がちゃんと、叶える。」
それから目が覚めると、俺は寝室のベッドの上に居た。
「全部、夢…？」
翔くんが会いに来てくれたのは夢だったのかと、ふと枕元を見ると一枚のメモが置かれていた。
そこには
ずっと見守ってるよ。どうか幸せに。
愛おしい人の字で、そう書かれていた。
「マメな翔くんらしいな、メモ書きなんて…。」
そのメモを手に取って、俺は小さく呟いた。
前に進もう。
翔くんの願いの込められたそのメモをを大事に胸に抱いて、俺は社長に電話を掛けた。
「もしもし、大野です。…明日から復帰させて下さい。」
翔くんの最後の願い…絶対叶えるからな。
また俺の部屋に、背中を押してくれるような柔らかな優しい風が吹いた気がした。
愛しき貴方へ幸あれーfinー
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睡蓮(プロフ) - あめさん» あめさんコメントありがとうございますm(_ _)mリクエスト承りました！お時間は頂くかと思いますが、私なりにご期待に添えるようお話を書かせて頂きます(*´∀｀) (2017年7月27日 18時) (
レス) id: 4ff0a11ce0 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - MOのリアル設定で、ラブラブな感じのが読みたいです。 (2017年7月9日 18時) (レス) id: af89762467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡蓮 | 作成日時：2017年6月24日 14時
