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それから嵐は活動休止を発表。俺と…翔くん以外のメンバーは個人での活動をしているけど、俺は半年経った今でも、仕事を休ませてもらっている。
「翔くん…会いたい、会いたいよ…。」
毎日、毎日涙を流して、会いたいと呟く。食事も殆ど取ることなく、俺の身体は痩せ細ってしまっていた。
「くそ…っ！」
視界に入ったスマホを涙を流したまま壁に向かって投げつける。
俺があの日、電話をして会いにきてなんて言わなければ翔くんは生きていた。俺の傍で、今でも笑ってくれていた筈なんだ。
「翔くん…。」
その名前を俺が呟いた瞬間だった。
家の窓はどこも開いていないのに、俺の髪が風でふわりと揺れた。
その風の吹いた方、ベランダへとゆっくり視線を向けると、愛おしい後ろ姿が窓際に立っていた。
「しょう…くん？」
俺はふらふらと立ち上がって、その後ろ姿の方へと歩みを進めた。見間違うなんて有り得ない。この後ろ姿は、愛おしい…今でも俺の大事な…。
「久し振り…智くん。」
息が、止まった。
俺の方を振り向いたその人は紛れもなく翔くんで、柔らかな…大好きな微笑みで俺を見た。
「翔くん…翔くん！ごめん、ごめん翔くん…ごめん…翔くん…っ。」
なんで。生きていないはずなのに。そんな疑問はどうでも良かった。
何度も翔くんの名前を呼んで謝った。謝ったところでこの罪は消えないけれど…とにかく何度も。
そのまま抱き締めようとしたけど、俺の腕は翔くんをすり抜けて、何も掴めなかった。
「貴方は、悪くない。…謝らないで？」
俺の大好きな声で…謝らないで、って。悪くないよ、って何度も翔くんは言った。
「でもっ！俺が、俺が翔くんを…！」
「智くんの所為じゃない。あれは、俺の不注意だっただけなんだよ。だから…そんなに自分を責めないで？」
「それでも俺が電話なんて、しなかったら…」
「貴方は何も悪くないよ？それに…こんなに細くなっちゃって…最近ちゃんと食べてないんでしょ？」
そう言って、心配そうに笑う翔くんが愛おしくて…何度手を伸ばしても触れられなくて、涙がどんどん溢れた。
そんな俺を見て翔くんは「全くもう…。」って眉を下げて笑う。
そして
「智くん、俺の最後のお願い…聞いてくれる？」
首を傾げて小さく微笑んだ。
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睡蓮(プロフ) - あめさん» あめさんコメントありがとうございますm(_ _)mリクエスト承りました！お時間は頂くかと思いますが、私なりにご期待に添えるようお話を書かせて頂きます(*´∀｀) (2017年7月27日 18時) (
レス) id: 4ff0a11ce0 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - MOのリアル設定で、ラブラブな感じのが読みたいです。 (2017年7月9日 18時) (レス) id: af89762467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡蓮 | 作成日時：2017年6月24日 14時
