愛しき貴方へ幸あれ【SO】 ページ1
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「ふふ…しょおくーん…会いたいよお…。」
『いや、貴方ね…酔っ払い過ぎ。どんだけ飲んだの。』
「そんなのどーだっていいだろー…会いたい、早く会いにきてよお…。」
『もう…今から行くから。酒飲まずに待っててよ？』
「くふふ…待ってるよお。」
電話が切れたのは午前1時過ぎ。その日は大雨も降っていて、車の運転も視界が悪く大変な筈だった。
俺はそんなことも分からないくらい酔っ払っていて、とにかく翔くんに会いたくて…アルコールの気持ち良さにふわふわしながら電話を掛けたんだ。
翔くんが来るまで何をしようかと、ソファに寝転がって録画していた嵐の番組を見ることにしてテレビをつけた。
そして、テレビの中の楽しそうな自分達に笑みを零した。
翔くんの家から俺の家までは車で約10分。
早く来ないかな、なんてワクワクしながら翔くんの訪問を待っていた。
「翔くん…まだかな。」
それから30分経っても来ない翔くんが心配で、少しアルコールの抜けた頭は良くないことを考え出す。
嫌な予感がどんどん湧き上がってきて、それと共に雨も強くなってきた気がして怖くて…怖くて俺はスマホで翔くんの番号をタップした。
それからワンコール…ツーコール……いくら待っても翔くんが電話に出ることはなかった。
俺が居ても立っても居られなくなって、家を飛び出そうとしたその時だった。
「マネージャー…？」
スマホが振動して、電話を知らせた。こんな時間にマネージャーからの電話。そして、翔くんとは連絡が取れない。
最悪の事態が頭に浮かんで震える手で通話の画面を押して、電話に出る。
「…もしもし。」
『大野さん！大変です…櫻井さんが事故にあって…！』
頭が、真っ白になった。
翔くんが…事故？
「翔くんは今どこに居んの？！」
『〇〇病院です！』
俺はその言葉を聞くとすぐに電話を切って、傘もささずに家から飛び出した。
酔いなんて完全に冷めきっていて、真っ白な頭のまま大通りに出ると走っていたタクシーを止めて病院まで指定した。
「俺の…せいだ、俺の…」
どうか、どうか無事でいて。
タクシーが病院前で止まると俺は五千円札を渡してお釣りなんて貰わず、病院へと駆け込んだ。
だけど
俺が見た翔くんは、既に顔に白い布が被せられていた。
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睡蓮(プロフ) - あめさん» あめさんコメントありがとうございますm(_ _)mリクエスト承りました！お時間は頂くかと思いますが、私なりにご期待に添えるようお話を書かせて頂きます(*´∀｀) (2017年7月27日 18時) (
レス) id: 4ff0a11ce0 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - MOのリアル設定で、ラブラブな感じのが読みたいです。 (2017年7月9日 18時) (レス) id: af89762467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡蓮 | 作成日時：2017年6月24日 14時
