Ⅲ.秘密の７人目【東海オンエア】 (ページ26)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:79,283 hit

・ページ26

「いやーまぁ、一応あなたにも無罪を主張する権利はあるわけですよ。

あなたどれくらいの罰が妥当だと思いますか。」

「いや俺は確かにこういう系でやらないことに対しては非常に良くないと思っています。

その気持ちを押し殺してでも自分に嘘をついてでも俺はスカイツリーに行きたかった。」

と、てつやは申し訳なさそうに口を開いた。

「まぁ、この女性も、まぁ、我々仲いい人ですね、昔から。」
「ああ、お友達だね。」
「高校のときのね。」

よく知ってる子だった。てつやが何回かデートに行ったことがあるのも知っている。

「実はわたくし、も、このことを知ってました。」
「えっ！」
「でも、」
「うん」

「まほっちゃんがタクシーの中で、ふたりでタクシーで移動してて、『あ、俺言っとかなきゃいけないかも知んねーけど、ま、てつや昨日着替えてスカイツリーデート行ったよ。』って。」

としみつのカミングアウト、あの曲出してからのこのタイミング、と一人笑えて静かに耐えた。

てか、まほっちゃん何でも知ってんのな。

その二人で今、行動してたらある一定層のファンが悶えるぞ。あの動画からその界隈湧いてるぞ。

てか、くぅ、って悔しそうなてつやの顔珍しく可愛らしいな。

「てつやおい！って言うのも違うかなぁって思って、一回黙っとこうと思ったら、すぐバレた。

なんですぐバレた？」

確かに。私だって知ってるけど、口にしなかったし。普通うまく隠すだろうに。なんだろうこの人って。YouTubeに愛されてるのか？