タコができるくらい聞いていたからか ページ30
「どうしたん、カイト。」
ヘキトラと落ち合う居酒屋まで歩きながらとしみつは素顔のAを見つめたままのカイトに尋ねる。
「いや、なんか将軍がイメージと違いすぎてびっくりしてんねん。」
「えっ、どういうこと？」
ビクリと肩を震わせてAは足を止めた。隣を歩くマホトも訝しげに眉をひそめている。
「なんかもっとアジアンビューティーな容姿を想像しとったわ。」
「Aさっそくディスられてるぞ！」
くしゃりと顔を崩すほどの笑みを浮かべてマホトは両手を叩く。
「ちゃうちゃう！！狐とかオカメのお面付けてるやん？
どっちかって言うと、切れ長の美人かと思っててん、勝手に。」
慌てるカイトに正反対だな、と呟くとしみつ。おいと突っ込んだAは然し笑っていた。
「ブスとは言ってないやん！
高校の頃、学年の美人ランキングにも入ってたしさ。」
「え、なんでそんな情報高校時代に教えてくれんの？」
正反対と言われたことはすっかり忘れてしまったのか、Aは目を徨々と輝かせてとしみつを見つめる。
ーー何故だろう。
思わずカイトは自身の瞼を擦った。
一度だってそんな様子を見たことがないのに、自分の友人の姿がとしみつと代わったのだ。
一瞬で消えた幻。自分の思い込みかも知れない。それでもカイトは痛感した。
「そういうことか…」
今まで聞いてた話を振り返って、それは自然に自然に。
小さく消えたつぶやき。
としみつと並ぶAをしみじみと見つめるカイトの背中はどこか寂しげだった。
(てかカイト将軍呼びなの？何か距離感じるな！)
(でも本名だったらモザイク入れるの面倒臭いよな？)
(じゃあ、軍ちゃんにする？)
(軍ちゃん？なんでそこ略す！？)
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むむ◎(プロフ) - ニムさん» ニムさん、コメントありがとうございます^^そう言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年8月12日 0時) (
レス) id: 70a6965a98 (このIDを非表示/違反報告)
ニム - 続き楽しみにしています!ドキドキしながら更新待っています^^ (2019年8月2日 22時) (レス) id: 27952bddbb (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - むむ◎さん» もしあやなんと将軍ちゃんが出会ったらどうなっちゃうんだろうとドキドキしております笑 (2019年5月6日 15時) (レス) id: 9c1b486e05 (このIDを非表示/違反報告)
むむ◎(プロフ) - 椿さん» 椿さん、コメントありがとうございます！しばゆーいいですよね、でも中々しばゆーのお話がないので、共感してもらえて嬉しいです(*^^*) (2019年4月29日 18時) (レス) id: 70a6965a98 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - し/ば/ゆーとの関係性がすごく好きです！更新楽しみにしています！ (2019年4月29日 17時) (レス) id: 9c1b486e05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むむ◎ | 作成日時：2019年4月27日 0時
