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「あんな素敵なマンション見つかるなんて！」
名古屋に向かう車内で、Aちゃんは煌々と眸を輝かせて僕を振り返った。
彼女がいる僕でもドキリとするくらいなのだから、きっとAちゃんの右隣にいる我らがリーダーが見たらばイチコロだろう。
そんなリーダーは朝からずっとソワソワとしている。理由は簡単。Aちゃんが後ろを見てばかりだからだ。
変わんないなあ、とニヤつきながらてつやを見つめる。ミラー越しに視線がぶつかるとやっぱり彼の眉間には小さなシワが映ってた。
「A、酔うから前向いて！」
「大丈夫だって。てっちゃん、運転上手やん。」
「なんでそんなこと言う…」
ハンドルにもたれかかりそうになるのを堪えててつやは唇を中に入れ込んだ。顔は赤い。小さなつぶやきは彼女に聞こえたのか、それとも聞こえなかったのか。
Aちゃんはニコニコと楽しそうに僕を見つめていた。
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作者名：むむ◎ | 作成日時：2019年4月14日 14時
