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ニヤニヤと片側の口角だけを上げて、彼は私にスマホの画面を突き出してくる。
「Twittter、おもろいことになっとる。」
「Twittter？何の話？
私リア垢しか持っとらんよ？」
眉をひそめて彼のスマホを奪い取る。あ、ちょっとなんて慌てた声は無視だ無視。
えろ画像でも入ってんのか？ん？表現が古い？気にすんなババアなんだよ。
頭の中で全く違うことを考えていた私を現実に引き戻したのは、Twittterの、りょうのアカウントで。
「うわっ！何これ！懐かしい〜
なんでりょうが持ってるん？」
「知るか。
けど制服でAの幼稚園バレとるぞ。」
「すげぇな、ＳＮＳ。
あ、この高校の頃の写真私も送って欲しいなぁ。
って昨日解決したけどもそんなすぐにこんな密着ショット載せる！？普通載せんだら！！」
「俺に言うなよ！！」
としみつに食いかかっていたのを遮ったのはまたまたシャッター音で。
デジャブを感じて恐る恐る振り返れば、スマホを構えたざわくんがいて。
「何しとん！！」
「仲いいなぁって。」
真顔でざわくんが言うものだから、言葉に詰まってしまって。助け舟ととしみつに視線をやるとどういうわけだが照れていた。
何を照れてんだ、どこに照れる場面があったんだ？変なやつだなぁ。そりゃ変なやつだよなぁ。初対面で重量挙げの人のものまねする男じゃんね。
(まぁ、あれだ。なんか言われたとしても？俺はお前を守るからな！)
(え、ＳＮＳ上でどうやって守るん？アンチコメントに全部対応すんの？煽っとるだけやでそれ。)
(ねぇ、Aちゃん。そこは普通ときめくところなんじゃない？)
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作者名：むむ◎ | 作成日時：2019年4月14日 14時
