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2人は何やら激しい語気で会話をし始めた。
無論韓国語で話しているから、やっぱり内容は分からない。
黙って背中を見つめていると、私が声をかけた人が先に立ち去っていった。
ひとまず、助かったのかな……？
怖い人が遠く離れていったのを確認してから「
「……大丈夫？」
「あっ、はい、大丈夫で……、え？」
こちらを振り向いた男性を凝視する。
……あれ、この声とこの顔……？
もしかして、うそ……！？
「大丈夫ですか」
まさかと思ったけど、やっぱり合ってる。
というか間違えるわけがない。最推しなんだから。
そうだ、絶対にそうだ、この人はMondoだ。
「いや、その、多分、大丈夫です。すみません、びっくりしちゃって」
突然過ぎる出会いに戸惑いを隠せない。
吃りながらも懸命に答える。
Mondoは、
「気にしないで。親日の人もいます。たくさん」
と慰めてくれた。
でもそっちじゃない。
私が驚いて動揺しているのは、どちらかというとMondoの登場だ。
まだ喋らない私に気を遣ってか、「俺、日本好きです」と更に優しくしてくれた。
それなのに、人格プレデターな立ち回りに感動して「あ、ありがとうございます……」しか言えなかった。
「何か困ってました？」
「はっ、はい。ホテルの場所、分からなくて、道を聞こうとしてたんですけど……、その……」
「どこですか？」
「え？ 何がですか？」
「ホテル。どこですか？ 一緒に行きましょう」
……Mondoが私のために案内してくれると……？
「いやいやいや。大丈夫です。気にしないでください」
「えっ、なんで」
「1人で行けます。多分」
「行けないから話してたんじゃないの？」
「もう分かりました、今分かりました。ほんと、大丈夫です。すみません、色々とありがとうございます」
「……俺、なんかした？」
「いやっ、違う！ Mondoは何もしてない！」
「…………は？」
あ。やべ。口、滑らした。
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Ayaka(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品をありがとうございます。構成や感情表現が綺麗で、読んでいく度に惹き込まれます。先の展開が凄く気になって楽しみです！お身体に無理をされず、しりお様のペースで書いて頂ければと思います。これからも応援しています！ (2022年3月22日 19時) (
レス) id: 11c194713d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しりお | 作成日時：2022年3月10日 19時
