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「何食べたい？」
Mondoは、ホテルを出て開口一番にそう言った。
目線を上げながら考える。
何がいいかな……、Mondoは何が食べたいんだろう。
「……寿司？」
無難な答えをしたはずなのにMondoは「はぁ？ なんで」と不服を唱えた。
「日本で食べるのできるじゃん、それ」
「まぁそうなんだけど、Mondo、寿司好きかなって」
「俺はAの食べたいもの聞いたよ」
「……あ、あぁ……そっか……」
唐突な名前呼びに動揺して上手く言葉が出てこない。
足元に視線を落とし、脳内でMondoの「A」を反芻する。
「韓国来たのになーんで寿司食べるの」
「せっかくなら韓国料理を食べろと？」
「うん」
でも昨日食べたよ、そう言おうとした時、とあることに気付いた。
「まさか昨日、韓国料理食べに行ったのって私のため？」
日本人がわざわざ日本料理を食べないのと同じように、韓国人だってわざわざ韓国料理を食べたりしないだろう。
でも「そんなわけないだろ」と返されるんだろうなと思いながら隣のMondoを見れば、
「……だったら何？」
と顔を赤くしてそっぽを向いていた。
名前呼びに重ねてイケメンな気遣いができちゃうなんて、かっこよすぎるよMondo……！
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Ayaka(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品をありがとうございます。構成や感情表現が綺麗で、読んでいく度に惹き込まれます。先の展開が凄く気になって楽しみです！お身体に無理をされず、しりお様のペースで書いて頂ければと思います。これからも応援しています！ (2022年3月22日 19時) (
レス) id: 11c194713d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しりお | 作成日時：2022年3月10日 19時
