推せない時でも推せ2【Mondo】 (ページ10)

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「はろはろー」

＞もんど！？
＞どうしたの？
＞えいぷりるふーるきょうじゃないよ
＞たんじょうびだから？

「コメント早っ。読めないってぇ」

＞しかたないでしょ
＞てくびどうしたの？
＞サポーター？
＞けがした？

「えっと、じゃあ、配信者やめた理由言うわ」

＞OK
＞はい
＞くわしく

「やめたのはモチベーションのせいでー、ゲーム……いや、配信？したくないになってー、おじじと話してー、やめるになったよ」

＞てくびは？
＞そっか
＞それけが？

「これはやめるになってから怪我した。散歩してたら車が突っ込んできて転んだ。だからこれはやめるの理由じゃないよ」

＞マジ？
＞だいじょうぶなの？

「うん、大丈夫」

＞よかった
＞あんしんした
＞うんてんしてたやつゆるさない

「あ、それでPeluに会った」

＞Pelu？
＞はいしんしゃの？

「はいはい。配信者のPeluです。Peluに会ったから俺もまた配信したいなーになって戻ることになった」

＞Peluぐっじょぶ
＞どんな、はなし、したの？
＞にほんきたんだ

「あー、それはまた後で。えっと、配信するけど手術終わってからだからまだ先の感じだよ」

＞しゅじゅつ！？
＞だいじょうぶなのかな
＞しんぱいだよ

「大丈夫、死なない。……じゃあ、雑談するか」

＞いいね
＞いいね〜
＞たんじょうびおめでとう！
＞はぴばー！！

「あ、誕生日、そう、誕生日です。ありがとうございます」

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配信を見終える頃にはもうすっかり夕方になっていて、窓からは夕日が見えた。
眩しいからカーテンを閉めたいのに体は全く動かない。

放心状態で、次のアーカイブを再生しようとする画面をじっと見つめている。

夢じゃない、現実だ。
帰ってきてくれる。
Mondoがまた配信してくれる。

しかも私に会ったからと言っていた。
こんなに嬉しいことはない。
どう表現したらいいか分からない。

感極まって思考を放棄する脳は、1つの通知音でようやく働き出した。

スマホを見れば、それはLINEの通知だということに気付いた。
配信を見てから連絡しろって言ったのはMondoなのに、LINEにはたくさんのメッセージが送られてきている。

でも、数分くらいなら遅れてもいいよね……。

手元のスマホでTwitterを開いた。
だって早く確認したかったから。
私にもMondoのリスナーのような方ができたのかどうか。