一緒に生活[HIKAKIN]

熱２ ページ41

「ほら、計ってみ？」

渡されて言われるがままキッチンで熱を計る。しばらくすると計測終了を知らせる音がし表示を見ると37.7度を示していた。

「37.7でした…」

「ちょ、早くベッドで寝な？しんどいだろごめんなキッチンに立たせっぱなしで」

そういって光が自室に戻るように促す、私はペットボトルと風邪薬を持っていこうとしたがそれは光が持っていくといって取られてしまった。
そんなに過保護にしなくても、私はもう大人なんだけどな。

「部屋に入ってもいい？」

「うん、どうぞありがとうペットボトル」

「勝手に俺が心配してるだけだから気にすんな」

私がベッドに潜り込むと、光はフローリングに座りペットボトルと風邪薬をサイドテーブルに置く。

「食欲はありそう？」

「うーん…まあまあかな」

「そっか、ちょっと買い物行ってくるわ」

「え？」

「インスタントのおかゆだけじゃ力出ないだろ」

「…でも、光仕事あるんじゃ…」

「まだちょっと時間あるから、待っとけ！」

そういうやいなや、光は慌てた様子で部屋から出ていった。
部屋に取り残された私は、すこし寂しくなりながらも体のだるさで重くなったまぶたをそのまま下ろした。



「A、入るぞー」

「うーん…」

「とりあえずいろいろ買ってきたから、アイスもあるから余裕あったら食べてな、俺仕事行ってくるから」

「はい…」

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