一緒に生活[HIKAKIN]

帰宅side:光２ ページ26

「どうすっかな」

さすがにこのまま放置はできない、風邪を引いたら大変だ。
起こすかタオルケットをかけてあげるか悩んでいると、Aの目が薄く開いた。

「…あれ」

しばらくぼんやりしていたAだが、俺の存在に気づいたのだろう。
目をこすってまじまじとこちらを見た後しっかりと目が開かれる。

「あれ、光帰ってきたんだ…ごめんソファで寝ちゃってた…電気もつけっぱなしで」

「いや、それは別に気にしなくていいんだけどこんなところで寝ると風邪ひくぞ」

「うん、ついうとうとしちゃって…いま帰ってきたの？」

「おう、飲み誘われて遅くなったわ」

「そっか、おかえりなさい」

Aがこちらを見てにこりと微笑む、ふとした優しさにドキドキしてしまう。

「光に言われた通り、ちゃんとお部屋で寝るね心配してくれてありがとう」

「うん、まるおともふこの世話もしてくれたんだろ、ありがとな」

「それは好きでやってることですから」

やっぱり、家に誰かいるって安心するなと日々のちょっとしたことで実感させられる。
こんな毎日がずっと続いたらいいのに。




「そういえば、私、…すっぴん」

「ん？そうだな」

「すっぴん光に見られた…」

「小さいときはいっつもすっぴんだったろ」

「違うの！それとこれとはわけが違うの！！あーもうショック…」

「一緒に暮らすんだからすっぴん見せなれないとだろ？」

「なんでニヤニヤしてんの！もー最悪…」

「…かわいいのにな」

「ん？なんかいった？」

「何も？」

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