一緒に生活[HIKAKIN]

帰宅side:光 ページ25

「ただいま」

帰宅は日付が回る頃になってしまった。仕事を終えた後UUUMの社長に誘われ飲みにいき、その後タクシーで帰宅した。
朝から働き詰めでいつものことだが疲労感に襲われる。
リビングへ向かう途中で気づいたが、リビングの明かりがついているAがまだ起きているのだろうか。
ドアを開けると、ソファに横になっているAがいた。ソファの近くでまるおともふこが寝そべっている。

「寝てるのか」

触り心地が良さそうなルームウェアに身を包んだAが、ソファで静かに寝息を立てている。
ソファの近くに腰を下ろすと、ボティークリームとシャンプーの甘い香りが鼻をくすぐった。
いけないことだと思いつつも、ついつい寝顔を覗いてしまう。
メイクをしていないAを久しぶりにみたかもしれない、Aが大学生の頃家に遊びに来たときにはしっかりメイクをしていた。
高校の頃にも休みの日には化粧をしていて、極稀に会ったときにはそんなのしなくてもいいのにと言ってしまったことがある。
その時には、もっと綺麗になるための必需品なの！と言われたことがつい昨日のことのように蘇る。
幼馴染という贔屓目かもしれないが、メイクをしなくてもAは十分綺麗で可愛いと思う。
どこが、と言われると具体的に答えられるほど知識はないが、メイクをしなくても顔は整っている。
まあ、本人に言えば全力で否定されるのだろうが。

帰宅side:光２→←報告２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す