一緒に生活[HIKAKIN]

引っ越し ページ15

壁が傷つかないようにしっかりと壁は保護され、家具が搬入される。

「あ、テレビはここにお願いします…ベッドは壁際に置いてください」

指示を出しながら引越し作業を進めていく、電子レンジや冷蔵庫が元々ついている家電付きの賃貸だったから荷物もやや少ない。
そのお陰で引っ越し代も少しだけ安くなったのはありがたかった。

荷物の搬入も終わり、引越し業者の方と手続きや確認を済ませる。
迅速かつ丁寧な仕事で助かったとお礼をした後引越し業者は帰っていった。

「ごめんね光、お騒がせしました」

「ううん、思ってたより早く終わってよかったわ荷解き手伝おうか？」

最初からそのつもりだったのか腕まくりをする仕草をしながら光が言う。

「ありがとう、でもダンボールもそんなに量ないし、一人で大丈夫だよ、お昼から仕事でしょう？少しでもゆっくり休んで」

「そっか、確かに女の子の荷物だしな、なんか困ったことあったらいつでも呼べよ」

「うん、心配してくれてありがと、もしものときは頼りにするからね」

そう私が言い終わると光は部屋を出ていった。
換気のためドアストッパーを使ってドアを開けっ放しにすると、本格的に荷解き作業を始めた。

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