お菓子づくり ページ32
次の日、特に予定もなかった私はお菓子作りを決行することにした。
桃も自由に使っていいと光から言ってもらったし、せっかくなら桃を消費するようなお菓子を作ろう。
スマートフォンで桃のレシピをいろいろとチェックしながらリビングへ移動する。
「にゃ!」
もふこがリビングに入ると近寄ってきて足にすり寄るのでひと撫でする。
「光がいないから寂しかったのかな?」
今日は朝から昼過ぎぐらいまで打ち合わせだ、昼食は食べて夕方には帰ると言っていたから夕食は一緒に食べられるかもしれない。
「何作ろっかな〜」
そういえば桃は冷凍すると長期保存できるらしい、夕食後に食べる分と今日お菓子づくりで使う分は冷凍保存してしまおう。
スマホで桃のレシピをいろいろ見ながら悩んだ末、タルトを作ることにした手間はかかるけれど桃をそのまま味わえるしぴったりだろう。
「さて、やりますか!」
早速タルト生地づくりに取り掛かる。
一人暮らしをしているとなかなかお菓子づくりをするスペースや時間がとれなかったが、高校まではよく作っていた。
高校時代もバレンタインデーは義理チョコとして焼いたチョコレートケーキを友人や光、聖也にも振る舞ったものだ。
できあがった生地を予熱していたオーブンに入れ焼き上げる。
その間にフィリングづくりに取り掛かる。
光が料理関係の撮影をしているからか、ボウルや調理器具が揃っていたからスムーズにお菓子づくりが進む。
しばらくすると無事にタルト生地が焼き上がり、フィリングを生地に流し込む冷蔵庫でしばらく置いたあとカットした桃を載せよう。
先に桃をカットしてしまい、それも冷蔵庫に入れてしまう、使った器具を洗いながら昼食を作ることにした。
「ごちそうさまでした」
今日は安売りしていた麺をつかった焼きそばだ、残った野菜も使ってしまえるし経済的だ。
食事の後、部屋の簡単な掃除やゴミ出しを済ませてタルトの仕上げにとりかかる、といってもカットした桃を乗せるだけだが。
「できた!」
久々だったから少しだけ不格好だが桃のタルトが完成した。
久しぶりにしては上出来だろう、もし夕食を一緒に食べることができたらデザートとして光に出すつもりだ。
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シリカ(プロフ) - きゃんさん» ありがとうございます…!遅筆ですがしっかり完結させたいと思っております…!今後もがんばります! (2019年8月25日 20時) (レス) id: 715e177fed (このIDを非表示/違反報告)
きゃん(プロフ) - 更新待っていました!お忙しいとは思いますが、頑張ってください!楽しみにしています。 (2019年8月25日 5時) (レス) id: 68aae87022 (このIDを非表示/違反報告)
シリカ(プロフ) - もなさん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!これからもがんばります…! (2019年7月9日 20時) (レス) id: 715e177fed (このIDを非表示/違反報告)
もな - シリカさんの文章 とても読みやすくて面白くて大好きです……!ゆっくりと更新を楽しみにしております (2019年7月9日 2時) (レス) id: 23768f9cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シリカ | 作成日時:2019年6月21日 15時