【消え失せていく信頼と絆】《銀魂》

第28訓 ページ31

近藤side


Aちゃんが亡くなってから
3ヶ月が経った





まだ杏実香ちゃんは真選組にいる



いつ行動に出るんだろうか




今日も また山崎に監察させる







土方｢おい、近藤さん
今日は アンタが見回りだぜ｣



近藤｢おお、そうだったか
悪い悪い


行ってくる｣




重い足取りで見回りをする







途中 お妙さんに会った
前のように飛びつかない俺を 不思議に思ったのか
お妙さんの方から話しかけてきた




妙｢ちょっと最近おかしいんじゃないかしら？
何かありました？｣



近藤｢お妙さんは…Aちゃんと杏実香ちゃん
どっちを信じてるんですか？｣



妙｢もちろんAちゃんよ
そういえば 最近、見かけないから心配なのよ｣





近藤｢お妙さん…驚かないで聞いてくれ





実は Aちゃん
3ヶ月前に 亡くなったんだ…｣


妙｢え…｣




近藤｢今更 言うなんて、おかしい
そう お妙さんは思うかもしれない


けど、Aちゃんに頼まれたんだ
皆に言うな って｣



妙｢私、し…信じないわ
なんで！？
あんなに元気だったじゃない！！｣



近藤｢真選組でな、Aちゃんを信じたのは 俺と山崎と終だけなんだ
そして、山崎から聞いた話なんだが
他の奴らがAちゃんに暴行してたみたいでな


Aちゃん…ストレス性の心臓病になってしまったんだ｣


妙｢そんな…｣


近藤｢…万事屋も町の人も、杏実香ちゃんの味方だったみたいだ
きっと、Aちゃん
苦痛だっただろうな……辛かっただろうな…｣



妙｢…教えてくれてありがとうございます……
私、帰りますね｣



近藤｢送っていきましょうか！？｣



妙｢ふざけないでちょうだい★
人が悲しんでる時に…｣




近藤｢す、スイマセンデシタ｣

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