【消え失せていく信頼と絆】《銀魂》

第13訓 ページ16

屯所の自室まで全力で走って逃げた私は、どうやら泣いていたみたいだ


頭が痛い
目元がヒリヒリする





まあ、でも銀時達の前で泣かなかっただけマシかも


¨家族¨同然だと思っていた2人すら、信じてくれなかった



ましてや、変な疑いまでかけられて…
あの様子だと 神楽ちゃんとかも信じてくれないよね






辛いのか悲しいのか悔しいのか……
もう、わけわかんないよ









いっそ、¨死んだ方がマシ¨
死んで…松陽先生の元へ行ったほうがマシだよ







そう思ってしまった私は、攘夷戦争の時から使っていた 自分の愛刀を鞘から抜き


¨首¨に近づけた





と同時に




近藤｢Aちゃん、ゆっくり休めてるかー………って何してるんだ！｣



と近藤さんが部屋に入ってきた




あ｢な、何もしてませんよ！｣



そう言って愛刀をしまう



しかし、



近藤｢お願いだからやめてくれ！
トシ達がAちゃんを信じてくれなくても、自 殺なんて やめてくれ！｣


と床に頭をつけながら近藤は言った




あ｢あ、頭上げてくださいよ！近藤さん！
私、自 殺なんてしようとしてませんから！｣



近藤｢本当に？でもさっきのは…｣


あ｢あ、あああれは構えの練習です！
刃の向きを間違えたんですよ！｣



近藤｢そうか…
Aちゃん、無理だけは しちゃ駄目だぞ
いつか倒れてしまう


そしたら、皆は心配してくれなくても
俺は…俺だけは心配するからな！｣



あ｢近藤さん…｣



近藤｢あと、何かあったら言うんだぞ
非番がないとか…何でもいいから、勲にドーンと言いなさい！ははは！｣


あ｢ありがとうございます…！｣





松陽先生、私 これからも 少しだけ頑張れる気がします

だから、まだそっちに逝きません…というか 逝けません






もう少しだけ待っててください

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