シリアス生まれは生まれ変わりたいそうです。《コナントリップ》

黒い靄 と 初めて目にした 死 ページ36

つん、と仄かに漂うアルコールの匂い。

真っ白でシンプルな病室。

暑い日だと云うのにヒヤリと寒気を感じるのは、

エアコンが効いているせいだけだろうか。

ベットには色んなキューブに繋がれた痩せ細った老婆が、

死んだ様に眠っている。

其の目には目ヤニがビッシリこびり付いており、

眼を開けることは無い事が瞬時にわかる。


まるで 植物人間 だ。



「お婆ちゃん、今日はAが来てくれたよ。」


父につられて、つっかえながらも、

此のベットで生きて横たわっている老婆の手を優しく包み、

挨拶する。



『………………ぇと、…………こんにちは。』



返ってくる答えもない。

少なくとも私は何も感じる事は無かった。

元々返事が返ってくるとは思ってなかった。

まるで、何も無い所に話し掛けている様で虚脱感が襲う。



「まだ寝ているみたいだね。

あ、ちょっと、息苦しそう。

痰が詰まっているみたい。

A、其処の密封してある棒取って」

『うん、

………はい、





お母さん。』



「………はい、これで大丈夫。

あの儘にしておくと窒息しちゃうからね…。」






「じゃあ、もう帰ろうか。

また来るね、お婆ちゃん。」



何も感じなかったとはいえ、一緒に遊んでくれた人だった。

後ろ髪を引かれる思いをしながらも、病室を出ようとした。



『ッ！！』



恐怖を感じた。


とてつもない恐怖。


ホラーゲームとかとは比べものにならない、


なにか、常識を超越した恐怖。


振り返る。




唾を飲み込んだ。



何かが居た。


部屋の隅に。


黒い靄。


其れ は人ならぬ雰囲気を漂わせて 、

ベットに横たわる私のお婆ちゃんをただジッと見つめていた。

目は無い筈なのに、

ジッと見つめているだけ、とはっきり分かった。





あ、死 ぬ。


駄目だ。多分、これは変える事が出来ない事なんだ。

此れで、生きているうちに会う事も………。



ふと、そう感じた。




そうして、1週間後、会った場所は葬式場であった。

沢山の思い出に囲まれて、とても白い顔を……………






貴女『ッ、ハァ…ハァ…ハァ…



………ハハ、真逆の夢落ち………。』



身体中汗で服や髪がベットリくっついていた。

正直、気持ち悪い。

時計はまだ午前二時を告げている。



貴女『あっはははは！！！

今思えば、はっず！！www

え、はっっずぅww

あはははは、はははは、

ははは、……はは、……はあ……

風呂、入ろ……。』


そして夜は明ける。

ギンギラギンにさりげなくゥ〜(ソーダ！！)（＾Ｏ＾☆♪→←久しぶり過ぎて(神)の存在を忘れかけた←(＞人＜;)

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