├ ページ9
その後家を売り払い要らないものを売り二人の資金にした。そして二人は小さな馬車に乗り教会へと向かった。
道中、ヴィアムはふと思った。
──大事な人が消えてしまうなら消えないように閉じ込めてしまえばいい。僕だけを見させて僕だけに依存させてしまえばいい。そうすれば消えない。絶対に消えない。
小さな体に大きな真っ黒い影が彼を包もうとしていた……
教会に着いて数年後。弟が行方不明になった。教会を上げて捜索したが弟は見つからず5ヶ月探しても見つからなかったため打ち切りとなった。
ヴィアムも必死になって探したが結局見つからず諦めもしなかったがそれと同時期に彼のいた教会にある人物が現れる。王族の者だった。彼は気だるげに子供達を見てヴィアムを最後に見た。
「コイツにする」
ただそれだけだった。
ヴィアムの意見は全くもって聞かずとんとん拍子に話が進み王族に貰われてしまった。この場を離れることは弟を探すことができなくなると彼は思ったががその人物は交渉を持ちかけた。
「……弟を探したいんだろ? だったら、ウチで勢力を上げて探してやる。だから、ウチに来い」
彼は交渉を買い、専属の(見習い)執事になった。
だが、まだまだ、ひよっこな彼は執事の仕事をやりつつ最上位の魔法学校で最優秀の成績を取り、騎士団に所属することにした。
完璧になれば彼は僕だけを見てくれる。
そう信じて。
事実、魔法学校で最優秀の成績を取り騎士団に所属しトップの一人になっていたのだから。
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蓮@雫3318(プロフ) - 朱鳥さん» わかりました! (2020年4月10日 11時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
朱鳥(プロフ) - 蓮@雫3318さん» いいですよー。詳しく話し合いたいのでボードの方に来ていただきたいのですが大丈夫でしょうか? (2020年4月10日 11時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 失礼します。宜しければ、主従関係を組みたいのですが… (2020年4月10日 9時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ