魔法少女と私 ページ2
「「野々華さん！」」
私が紅茶セットとお菓子を持って入ってきた瞬間。二人は嬉しそうに駆け寄ってきた。
「カチュア、華璃。二人ともお疲れ様です。少しお茶会をしませんか？」
そう言うと二人は大輪の花を咲かせるような可愛らしい笑みを浮かべ頷いた。
二人は丸いテーブルを持ってきてその上に花柄の可愛らしいクロスを二人で協力しながら引いていた。
私が手伝おうかと言おうとしたら二人に制止されあれよあれよと二人でお茶会の準備をしてしまった。私が申し訳なさそうにしていると二人はいつもやってもらってるからと言いたまには私達にもやらせて欲しいと頬を膨らませそう言った。
私は感謝を伝えると紅茶セットを置き一つ一つ丁寧に注いでいく。二人は目を輝かせながらその様子を見ていた。
──嗚呼、何て可愛らしいのだろうか。彼女達の曇りなきその瞳。私にはもうなくなってしまった。純粋な瞳。……そして、その心。ああ、なんて、美しく、そして、とても、羨ましい。
そう思ってしまった。もう、私には無くしてしまったものだから。
彼女達の様子を微笑みながら紅茶を注ぎ二人に配っていく。
彼女達の前にカップが置かれる度にその笑顔の輝きが増していた。
「さぁ、どうぞ。砂糖とミルクは好きなだけ、紅茶のおかわりも沢山ありますからね。そして、今日の御茶請けはスコーンとマドレーヌです。ジャム等がありますから沢山使ってくださいね」
そう言うと二人は顔を会わせ私に笑顔を向けてきた。
「「ありがとう！ 野々華さん！ いただきます！」」
「ええ、どうぞ」
二人の和気藹々とした様子を見ながら何も入れてない紅茶を一口飲んだ。
──嗚呼、なんて幸せなのだろうか。
殺伐としたこの
たまにはそこから外れてこんな気分になってもいいと思う。
そう思いながら小さな幸せを一人噛み締めていた。
Next.元ルームメイトと私
続く
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紅亞-くれあ-@ortensia(プロフ) - なんか心に来る話だな…って思いました！是非うちの子のセラフとgearも使ってください！（なおセラフめちゃくちゃ扱いづらいので出さなくても全然OKです） (2020年4月20日 18時) (
レス) id: b85a2fd710 (このIDを非表示/違反報告)
朱鳥@復活(プロフ) - …＊☆紫猫姫☆＊…さん» ありがとうございます！使わせていただきますね！ (2020年3月8日 12時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
…＊☆紫猫姫☆＊…(プロフ) - 野々華さんの幸せ噛み締めてる感じがヤバイです……(語彙力)全私がスタンディングオベーションしました。良ければうちのレンも使ってやってください…… (2020年3月8日 6時) (レス) id: ded63619f5 (このIDを非表示/違反報告)
朱鳥@復活(プロフ) - 有栖川蒼さん» ありがとうごさいます！勿論、使わさせていただきます！ (2020年3月8日 0時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
有栖川蒼(プロフ) - とてもいい話で全私が泣きました・・・うちの子も是非使ってくださいー (2020年3月7日 17時) (レス) id: ecea422bdd (このIDを非表示/違反報告)
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