６話 夢喰人倶楽部 ページ9
入室を促され私は『夢喰人倶楽部』とかかれた部活の一室へ入る。
部屋の中にいたのは男女あわせて10名。
クリーム色のパーカーに黒の学ランの男子。
右目に眼帯をした男子。
人付き合いのよさそうな笑みを浮かべてこちらを見る男子。
壁際には蒼眼鏡をした本を読んでいる女子。
机に突っ伏している男子。
後、私が所属している仲良さげなクラスの女子二人。二人は驚いた様子でこちらを見ていた。
お菓子をモグモグと食べている
そして、机を通して目の前に座る三年……部長と思わしき茶髪のロングヘアーの女性がいた。
──個性ありすぎか……！？
思わずツッコミをしようとした声をグッと押さえて訳がわからないという感じで茶髪のロングヘアーの女性を見る。
女性と目が合うと彼女はニコリと朗らかに笑い口を開いた。
何故か、私は一歩後ろに後ずさった。
冷や汗が止まらない。
何だか、歓迎されてないような、されているようなそんな雰囲気が彼女から出されていたからだ。
「ようこそ、夢喰人倶楽部へ。私はここの部長の
顔は笑ってるけど目が笑ってない……！ 物凄く怖い……！
完全に私の事を見定めているようなそんな感じだった。
私はグッと拳を握り恐怖を押さえながら口を開いた。
「あ、えっと、わ、私は、一年の、市ノ瀬 彩……デス。あ、え、えと、よろしく、お願いします……？」
頭を下げながらしどろもどろに成りながらも自己紹介をする。
誉めてくれ、恐怖にやられず自己紹介できた私を誉めてくれ……！
すると、ハナ先輩の声がした。
「ちょい、麗ちゃーん！ プレッシャーかけるなんて可愛そうだよー？ 止めなよー？！ 怖がってるじゃん！」
ハナ先輩の少し怒ったような言葉を行った瞬間、麗華先輩はクスリと笑う。
「ごめんなさい、やり過ぎちゃいました」
一気にプレッシャーが消えゆったりとした雰囲気になり私はその場に崩れ落ちる。
「ほらー！ ”また“崩れ落ちちゃったじゃん！ 大丈夫？ 彩ちゃん？」
ハナ先輩が駆け寄ってきて私を立たせてくれる。その間もクスクスと麗華先輩は笑っていた。
「あ、ありがとうございます」
「いやいやー。良いんだよ！ 麗ちゃんがいけないんだし！」
そう言うと麗華先輩は上品に悪戯っ子っぽく笑いながらこう言った。
「ごめんなさいね、ちょっと面白くて……ふふ」
関係ないかもだけど私は察知した。この先輩絶対に『S』だと。
続く
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白雪の鴉亭(プロフ) - 七夜さん» あっ！ありがとうございます！ゆっくりやっていきますので気長によろしくお願いします……！ (2019年5月19日 13時) (
レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
七夜(プロフ) - 世界観がとても素敵です！応援しています、更新楽しみにしてます！ (2019年5月19日 10時) (レス) id: 5d16445995 (このIDを非表示/違反報告)
白雪の鴉亭(プロフ) - さぬきさん» すみません、誤字です。間違えてました……！指摘ありがとうございます！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します！Helloという占いツクール内の企画から来ました！番外編面白そうだったので！質問なのですが、眠り姫病はめむりひめと読むのでしょうか？ルビがそうだったのですが不自然で。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
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