８話 武東のお家は蛇と蛙を祀っている神社であった ページ9
藤丸side
「いやぁーーっ！速いよっ！」
「クソタレ！もう少し遅く出来ないのかよ！！」
『ムリデス』
時速いくつだ？と言う感じで凄まじい勢いで階段を巨大な狼が登っていく。もふもふで気持ちいいし、後心地も悪くない。でも、速さは別。ジェットコースター並みの速さで駆け登っていく。
「ナーサリー、凄いね！楽しい！」
「ええ！楽しいわ！」
ジャックとナーサリーはキャッキャと楽しんでる。無邪気な子供って良いな。因みに男性陣は
「ふん、これが乗り心地がよいと言うのか？」
「まぁ、良いではないか黄金の。余は気に入ったぞ！余の宝具よりは劣るがな」
ギルガメッシュ王はそんなことを言いながらも声音は興奮しているようだ。古代王ズは案外楽しんでいるようでなりよりです。
「…平気か？マスター？」
エドモンが心配そうにこちらを見ると、私はにこりと「大丈夫だよ」っと返した。しかし、１名冬刻と陽と同じくうずくまっている子がいた。
「マシュ？大丈夫？」
「うぅ…先輩。酔いそうですぅ…」
『え！？吐かないでよ！？』
「はい、頑張ります」
マシュは完全に二人と同様もっふもふの毛並みに突っ伏していた。なので、背中をさすってあげた。可哀想だもん。マシュが。
「うぅ…先輩ありがとうございます」
「いえいえ、大丈夫？」
「はい」
可愛い。この状態で言うのもなんだけど、うちの後輩は可愛い。
すると、前列にいたナーサリーとジャックが叫んだ
「なにか見えるわ！」
「赤い門みたいのがあるよ！お母さん！」
「へ？」
と、そこには小さな鳥居があった。その上に人影が。
「はぁ！？何で高鷲狼で来てんの！？」
だんだん鳥居が近づくにつれその人影の正体が判明する。その人物も困惑した顔でアワアワしてた。
緑が基調の陰陽師の服を着た、ポニーテールの少女。え？誰？
「藤丸！武東だよ！武東飛鳥だよ！」
と、冬刻の声が聞こえた。え？あれが武東さん？
しかし、武東さんは気持ちを落ち着かせ仁王立ちで鳥居に立っていた。
『到着！』
と、問答無用で鳥居を抜け神社の前に狼は止まる。
ゆっくりと私達は降りた。
すると、ポンッと音がして音がした方を見ると狼の姿はなく少女がいた。
「なーんで、高鷲狼で来たんだよー。歩いてきたら面白いことやろうと思ったのに…」
と、鳥居空飛び降りながら武東さんはそう呟いた。
え、あんな高いところから飛び降りれるの？
「まぁいいや、ようこそ！私のお家である！守矢神社へ！」
武東さんはニコッと笑いながら言った。
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作者名：白雪の鴉亭 | 作成日時：2018年3月8日 21時
