５話 藤丸のお弁当が美味しそうな件について ページ6
水心side
学校案内なんてなかったんや。
って言うのは冗談だよ。うん。ただ面白いことはない。だから、カットだよ。キッ○カットだよ。
というわけで、今、お昼をもさもさしてます。
藤丸さんのご飯がめちゃ美味しそう。私らの学校は給食制ではない。お弁当です。でも、高鷲さん他人のお弁当食べてはいけないんだよね。決められた分量しか食えないから。
「ねぇ、高鷲？」
「にゅ？どうしたの？
「百面相はやめた方がいいよ？」
「にゅ？そんな顔してた？」
「してたよ。高鷲も見えない何かに状況説明するのはやめておきな」
と、
「ねね。藤丸」
「どうしたの？冬刻？」
「唐揚げあげるからその卵焼き下さい！」
「良いよー」
と、
すると、藤丸さんはビックリした顔をして
「えっ？え？良いの？」
「んー良いよ。元々あげるつもりでいたけど、陽の方が行動早かったねー」
「飛鳥、もう一個」
「いいよー」
と、ニコニコしながら栄夜に1つ差し出した。
藤丸さんも少し申し訳なさそうに１つ食べてた。因みに冬刻はと言うと
「やった！マンゴー味やん！いただきます」
と、はしゃいでた。
「なぁ、藤丸」
と、武東は藤丸さんの方を改めて見る。
藤丸さんは慌ててゼリーを飲み込むと不思議そうな顔で武東を見て
「どうしたの？」
と言った。そんな慌てて飲み込まなくても良いのに…
「放課後空いてる？」
「えっと、うん。空いてるよ」
「じゃあ家に来てよ」
「は？」
私達の声が重なった。何言ってんだコイツ。栄夜は凄く機嫌が悪そうな顔で武東を見る。冬刻、藤丸さんは驚いた顔で彼女を見てた。たぶん私も驚いた顔をしている。
「何言ってんの？」
と、栄夜は今にでも武東を平手打ちしそうな勢いで武東に訪ねると
「藤丸の個性が知りたい。じゃだめかな？」
と、武東は少し困った顔で私たちを見た。
「…わかった。いいよ」
「良いのかよ！」
私たち三人の声が重なった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白雪の鴉亭 | 作成日時：2018年3月8日 21時
