（元）人類最後のマスターと忘れられた人々はヒーローを目ざす【ヒロアカ】【FGO】【東方project】 (ページ11)

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１０話　個性把握勝負ページ11

sideなし

ニヤリと意味ありげに武東は笑っていたが、「そんなことよりルール説明をしよう」いつもの笑顔に戻り、いつの間にかあったホワイトボードの前に立った。
「藤丸は、私が知る限り個性名は『世界最後のマスター(GrandOrder)』であり、その詳細は主に過去に活躍した英雄を呼び出したり、その英雄の力やそのものを見に宿すことができる。実際に目の前に五人ぐらいいるからね。それは実証された。しかし、君はヒーローを目指しているかい？」
武東は藤丸をじっと見つめた。何かを探るような、真実を見つけるようなそんな雰囲気を武東は醸し出していた。
藤丸はじっと武東を見つめ直すと「うん。なりたい」と、頷きながら言った。

「話は早い。私達もヒーローになりたい。ヒーローは一般の人々を守るための仕事だ。強くならなければいけない。だから、藤丸は私、冬刻、高鷲と試合をしてもらうよ。どんな方法でも良い。私達を全力で倒しに来てよ」
武東はニコッと笑い栄夜に体を向けた。
栄夜はヤレヤレと言ったような素振りを見せると苦笑いを浮かべた。
「私は警察の目を眩ますため空間を作り被害を無くすから戦わないよ」
「正直、陽はドチャクソ強いから却下したんだ。私も半分ぐらいしか個性使わないから。やばかったら本気出すかも」
武東は最後の言葉をポツリと呟いた。
「はい！最初高鷲さんが行くね！」
「えっと、じゃあエドモン頼んで良いかな？」
高鷲は手をあげ藤丸はエドモンの方へ向き直る。

「マスター。獣相手であれば余が出ればよかろう？」
オジマンディアスは不満そうに藤丸に言うが藤丸は真面目な顔になった。
「いや、高鷲さんは他に何か隠してる…と思う。だから、エドモンに様子を見てもらおうと思って…」
オジマンディアスは藤丸の頭を撫で微笑んだ。
「マスターがそう考えておるなら、余は今回は戦闘に出ぬ。それで良いのだな？マスター？」
オジマンディアスは念を押すように二度と藤丸に同じことを聞いた。藤丸はコクりと頷くとオジマンディアスは了承したと言うように頷いた。

「じゃあ、高鷲vs.エドモンさん…であってる？」
「嗚呼、合ってるとも」
栄夜はエドモンに確認をとっていた。
武東は満足げに頷くと「それじゃあ、始めるね！」と、大声をあげた。

「高鷲水心！個性名『幻想となった星々と伝承の獣』！」
「クラス、アヴェンジャー真名『岩窟王エドモン・ダンテス』──まて、しかして希望せよ」

「ファイ！」
武東の声が響き渡った。