吸血鬼少女は断固反社お断りしたい【梵天】

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『たーのしー！！！』

「バカバカバカスピード落とせ暴走車かよオマエ！！！」

『今分かったぞ、スピード狂になる同胞の気持ちが！！！』

「自重しろぉおおおお！！！」

『あ、あんま叫ばない方がいいぞ、舌噛んじゃうからな』

「この状況で叫ばない方がおかしいだろ！！！」

『ちょっとうるさいから気絶しとくか？首トン1回やってみたかったんだ！！』

「もう嫌だ……イヌピー、イヌピー………」




なんて事もあり、目の前には目的地のビル。




『もうそろそろ着くぞ！ほら、10kmってすぐだろ？』

「過程が、ハード、すぎるんだわ……」

『よし、着地！』




おっきなビルの屋上のヘリポートにスタッと着地する。完璧だ。


人間が「ヘリかよ…」とか言ってるけどわたしは吸血鬼じゃい。




『そうだオマエ、名前なんて言うんだ？そういえば聞いてなかった』

「っあ…、言ってなかったっけか、俺は九井一。オマエは…Aだっけか」

『そうだぞ！！うーん……、ココでいいか？』

「嗚呼。こっち、着いてこい」

『分かったぞ…ってココ、フラフラじゃんか大丈夫なのか？』

「誰のせいだと…」

『ココは軟弱だなぁ、しょうがない！この恐ろしい吸血鬼、Aが特別にココの事を運んでしんぜよう』

「は！？ヤメロ…って許可取る前に抱き上げるな！！」

『ココ軽いな、食べてる？髪も真っ白だしストレスとか、大丈夫か？その、現代日本の社会はぶらっくなんだろう？』

「いやちげーわ」

『成人男性を持ち上げる見た目10代の可憐な少女、と言った所だな！！』

「可憐な少女は自分で可憐とは言わねーんだよ」

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