▽69 ページ19
『しっ』
「かはァッ」
自身に迫る敵を確実に一撃で沈めていく。
理由は全く分からないけど、自分が狙われているという事ならもう動かない訳にはいかない。
足手まといにもならずに自分を守りながら戦えるレベル。
私を捕まえようという事なら向こうも全力で殴ったり蹴ったりしてこない。
「クソォ、コイツ強すぎんだろ……!!」
「纏めて掛かっても全部蹴散らしちまう!!」
「1人で十数人一気にノシてんじゃねぇかよ……!」
『私を捕まえるんでしょう?そんなにヒヨってばっかりで良いんですか』
「〜〜ッ、やれ!!」
適度に煽りつつ、敵を自分の方へ、自分の方へと誘導して蹴散らす。
段々と、黒々とした衝動みたいなモノが滲んでくるのが分かる。
普段から感じていたソレは、相手を倒した時に感じていたモノ。
静かな高揚。溜め込んでいたフラストレーション。本当の、私、みたいな。
敵に向かって、ニィ…と凄絶に笑んでやる。
「コイツ、バケモンだ……っ!!」
「こんなの、捕まえられるわけねえだろ!?」
__楽しい。いっそ、ココで一線を越えてしまえば、もっと楽しくなれるんじゃないか?
と頭の中でナニカが囁く。
ずっと敵を倒しているだけでは単調だ。嗚呼、このままやってしまえば……と思い始めていたその時。
キラリ、と鈍く光る何かが見えた。
ハッとする。不意に覚醒する意識。
アレは……!!
「オイ待て!!」
『待たない!!』
考えるより先に体が動いた。
視界に捉えたのは、今にもドラケンくんを刺そうとしている”クソ野郎”。
ソイツとドラケンくんの間に無理矢理割り込みドラケンくんを突き飛ばす。
「!?Aなんで」
『っあ゙……ッ!!』
腰に、鈍い痛みが走った。
▽70→←▼68 ― If you be fall evil together 1 ―
1381人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙耶(プロフ) - とっても面白いです!他の作品も読んでいて楽しいです。出来ればこちら更新してくださると嬉しいです。未来のことも気になりますし! (2022年9月25日 22時) (レス) @page31 id: 5943b8e857 (このIDを非表示/違反報告)
Rii - 本当に面白い・・・。続きを更新してくださるとすごく嬉しいです・・・! (2022年9月17日 13時) (レス) @page31 id: 6d42949a76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます。drem要素はナシですがkkak要素は少しだけ入れようと思ってます;; (2021年12月5日 21時) (レス) id: 360fc9d44a (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 素敵です!一つ質問ですがこれって、ドラエマやココ赤はありですか? (2021年12月5日 19時) (レス) @page28 id: 84912e6348 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - ttakedasaki0906さん» コメントありがとうございます!頑張ります( ; _ ; ) (2021年12月3日 22時) (レス) id: 1410bbb1e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆー。 | 作成日時:2021年11月15日 18時