▽53 ページ3
キレた。花垣くんが。
眉間に皺を寄せて、それはキレていた。
当たり前といえば当たり前だ。あんなに自分のモノがっちゃんがっちゃん壊されてキレない人の方が凄い。
ていうか私も今怒ろうと思ってたし。周り見えて無さすぎて私に何回か被害いきかけてたし…!
「「あん?」」
「オレの大切な思い出をメチャクチャにしやがって!!」
そこかしこにある、既に屍になってしまった花垣くんの思い出の数々。
「あ」
「…いつの間に?」
「しかも、Aちゃんにまでケガさせそうにしやがって、ふざけんじゃねぇーーー!!!」
ぶんっ、と万次郎くんを殴ろうとする花垣くん。だけど大振りすぎて流石に避けられる。
そして花垣くんはそのままドンガラガッシャーン、とゴミ捨て場に突っ込んでしまった。
『花垣くん!!』
「大丈夫か?タケミっち」
「うっせぇーーーー!!!オレの思い出なんてどうでもいいんだろ!?」
「まぁ、まぁ落ち着け」
ドラケンくんが流石に申し訳なさそうに花垣くんを止めようとする。
「落ち着け!!?ふざけんな!!暴れてたのはテメぇらだろ!!?」
ドラケンくんの胸倉をガッ、と掴む花垣くん。普段なら絶対しないけど、多分ガチでキレてるから……。
タケミチ!!と花垣くんのお友達がやってきて花垣くんの肩を掴み制止する。
「うっせぇーー!!離せ!!周りの事どうでもいいんだろ!?」
「悪ぃーって!別にオマエやAの事傷付けるつもりはなかったんだ」
「どうでもいいから、喧嘩なんかしてんだろ?」
「……タケミチ」
『花垣、くん……』
「アンタら2人がモメたら周りにどんだけ迷惑かけるか、わかってねぇだろ!!?」
「2人を慕ってついてきた皆だってモメちゃうんだよ!!?Aちゃんだって巻き込んで!!!2人だけの問題じゃねぇじゃん!!!東卍皆バラバラになっちゃうんだよ!!?」
「そんなの悲しいじゃん!!!」
1379人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙耶(プロフ) - とっても面白いです!他の作品も読んでいて楽しいです。出来ればこちら更新してくださると嬉しいです。未来のことも気になりますし! (2022年9月25日 22時) (レス) @page31 id: 5943b8e857 (このIDを非表示/違反報告)
Rii - 本当に面白い・・・。続きを更新してくださるとすごく嬉しいです・・・! (2022年9月17日 13時) (レス) @page31 id: 6d42949a76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます。drem要素はナシですがkkak要素は少しだけ入れようと思ってます;; (2021年12月5日 21時) (レス) id: 360fc9d44a (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 素敵です!一つ質問ですがこれって、ドラエマやココ赤はありですか? (2021年12月5日 19時) (レス) @page28 id: 84912e6348 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - ttakedasaki0906さん» コメントありがとうございます!頑張ります( ; _ ; ) (2021年12月3日 22時) (レス) id: 1410bbb1e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆー。 | 作成日時:2021年11月15日 18時