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廉side


廉「A？」


重たい目蓋を開いて虚な目でこっちを見てくる。


次の瞬間Aの口から発せられた言葉に耳を疑った。


「お兄さんだれ？」


廉「は？
　 なに言ってんねん。冗談きついわ。
　 もしかして怒ってるん？」


きょとんとした顔で見つめられ、
ああ、本気でいうてんのやなぁと自分でもびっくりするぐらい冷静に理解した。


ああ、きっとバチが当たったんやな。


廉「ごめんな
　 もうすぐ先生来るからちょっと待ってな」


ひとりにしたらかわいそうやと思いながらもこのままAの前におってどうすればええかわからんくなって病室を出た。

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作者名：しらゆき | 作成日時：2019年10月7日 16時

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