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廉side
岸くんが帰ったあとAの手を握りながら話しかけていたのにいつの間にか寝てしまったった。
手を握られたような感覚で目が覚めた。
廉「A？」
「んんっ」
廉「A、分かるか？
今先生呼ぶからな」
玉「廉、どうした？」
廉「玉さん！
Aが手、握り返してきたんすよ！
でも、なんか苦しそうな顔してて
大丈夫なんかと思って…」
玉「廉、一回落ち着いて！
先生に見てもらうから」
医「だいぶ呼吸も安定してきたのでチューブ外しましょう。」
先生と玉さんに処置をしてもらってAの口から呼吸器のチューブが抜かれて代わりに酸素マスクがつけられる。
苦しそうに咳き込んでるから背中をさすってやる。
辛いのか顔を歪めながら
何か口を動かしてるのに気づいた。
廉「A、どうした？」
「痛い…」
かすれた小さな声でそう訴えかけてきた。
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作者名：しらゆき | 作成日時：2019年10月7日 16時
