Love Story (ページ2)

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廉side

あの日、大学の授業が終わった後

同じ大学の先輩である彼女のAに呼び止められた。

Aとは同じ部屋に住んどるし、

バイトがない日はいつも待ち合わせて一緒に帰っとった。

でも、最近どうもAの様子がおかしい。

話しかけても上の空やし、

毎晩一緒に食べていたごはんも課題が忙しいからと

一緒に食べやんくなった。

キスをしても疲れてるからと拒まれる。

そして友達の家に泊まるからと1,2週間家を開けることも多くなってきた。

もしかしていつまでも子供な俺に愛想尽かして別の男ができたんやないかと思った矢先、親友の海人から

海「そういえばこの前Aさん
大きい荷物持って男の人に肩抱かれて
歩いてたけどもしかして廉と別れたの？」

と言われ不安が確証へと変わった。

でもどうしても別れるなんて考えられなんだから

Aの話を聞きたくなくてバイトやって嘘ついて

別々に帰った。

この選択を後から後悔するやなんて
この時の俺はこれっぽっちも思わんかった。