いち ページ2
「んっ、夢、、、か。」
懐かしい夢を見た。
幼稚園の頃の夢。俺と一緒にいた子は幼馴染だろうか？？
顔は覚えているが名前までは思い出せん。
やけど、1年後と言われたが、会えなかった。
写真もあるはず、、、。
確かここらへんに。
「あった、、、けど」
多分幼馴染かなんかだろうな。
仲良く2人並んで腕を組んでいる写真。
俺のところを見ると"ぐるなんちゃら"。
ぐる、までは書けたが"っぺん"までは書けなかったのか字が崩れている。
「はぁ、、、。」
幼馴染であろう子のところをみると、字が薄れ読めなくなってしまっている
名前が分かると思ったんやけどなあ。
prrrrr……
prr……ガチャ
「もしもし」
「あ、悠ー？」
「どうしたんだ母さん」
「突然だけど覚えてるかしら〜？」
「何をだ」
「幼馴染の涙くんよ、"ぐるくん、ぐるくん"って悠の後によく引っ付いてたじゃない！いまさっき涙くんのお母さんとお喋りしてきたのよ〜、相変わらず美人さんねぇ」
_「あっまってやぐるくん！！」
_「ぐーるくーん！あっそびましょー！」
_「ぐるくん、このけーきおいしいね」
_「ぐるくん、はんぶんこしよや！」
_「やだやだ！ぐるくんのけちぃ！！いじわる！！」
「涙、、、るーくん！？るーくんが帰ってくるんか！」
「えぇ、なに？思い出した？？」
「思い出したも何も大事な幼馴染や、迎えに行ってやらんと！」
no-saido
「んんー、やっとや〜！」
「涙様、どうなさいますか？？」
「せやね、取り敢えずケーキを買わなあかん、、、お願いできる？」
「御意」
「さぁて、ぐるくんはどんな驚きするんだろうなぁ」
「若様、いたずらは程々にお願い致します。」
「わかってるって」
「ほんとでございましょうか？わたくしめ、若様が堅気に粗相してしまったら切腹致しましょう」
「過保護すぎんのもあきまへん」
「ですが、若様が、っていない__！！？
若様！！？若様ぁ！？若様どこですか！？」
「んふっ、過保護すぎる護衛さんは僕にいらんよ」
さあ。待っててね、ぐるくん
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