番外編 体育祭 1 ページ39
晴天の下、日に焼かれながら盛り上がる生徒達。
それを私はテントの下で、椅子に持たれかかりながら聞いていた。
天童「おっ、寝てんの小野っち?」
A「…天童か」
天童「今、若利クンと隼人のいる3組と、1組の英太クン綱引きやってるよー」
A「あそ、」
顔にかけていたタオルを少しだけ捲ると、赤髪の彼が私を上から覗き込んでいた。
指差す方向は応援する生徒で見えないし、外の光が眩しいので、またタオルで光を遮断する。
A「てか、ここ3組のテントだし来んなよ…系統も違うだろ」
天童「隣だしいいじゃーん!みんな綱引きだから行っちゃったし〜今暇だし、小野っちかまって〜」
A「お前も綱引きにすれば良かったろ」
天童「むーりぃー…!俺そんな力ないし、小野っちは何出るの〜?」
A「…大縄飛び、系統は玉入れ」
天童「お、俺も玉入れダヨ〜じゃあ敵かー…」
そんな会話をしていると、笛がなってアナウンスが3組の勝利を告げてさらに盛り上がる。
ぞろぞろと戻ってくる音も聞こえる。
天童「若利クン、隼人、おかえり〜!流石だね、おめでと!」
山形「おう!さんきゅー…って、お前こんなときまで寝てんのかよ!?」
牛島「ああ…ところで天童、ここは3組のテントだが?」
A「いいだろ、別に寝たって…うるせぇな」
天童「小野っちが寂しがってたから来たんだー!」
A「呼んでねぇし、勝手に来ただけだろ」
牛島「小野川、連れてくるな」
A「ああっ??!私は呼んでねぇっつってんだろこのクソがっ!!!」
山形「お前がうるせぇよ…」
周りの目も気にせず怒声を響かせる小野川。
それをいつも通り山形が止めに入ると、早くも次の種目へのアナウンスが響いた。
アナウンス『次の種目は系統、玉入れです。各学年から分かれ、系統ごとに競っていただきます』
*
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氷水(プロフ) - 小桜さん» 小桜さん、コメントありがとうございます〜!遅くなりすいません、番外編のですね!あれは、それぞれなんやかんや繋がりや関係があることや、ちょっと夢小説として定番なことをしたかったのであのような形になりました(笑)今でも見てくれるの有難いです!! (2023年2月24日 5時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 小野川さん、めちゃくちゃ借りられてる(笑) (2023年1月23日 19時) (レス) @page49 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - 凪さん» わーーーっ!!凪さん、ご指摘ありがとうございます…未だに間違えるとはお恥ずかしい…!五色のパワーに引っ張られちゃいまして…(笑)直しておきました!また、作品の方もしっかり読んでいただき嬉しいです…!まったりですが頑張ります〜! (2022年7月10日 5時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 体育祭3の冒頭です!天童さんのセリフだったと思います! (2022年7月6日 22時) (レス) @page41 id: 704b912d25 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - コメント失礼します!冒頭の五色の名前が工じゃなくて力になってました!細かくてすみません…一応と思いまして!作品とても楽しく読ませてもらっています! (2022年7月6日 22時) (レス) @page41 id: 704b912d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷水 | 作成日時:2020年3月6日 2時