love call！.*･ﾟ (ページ28)

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再出発（you side）ページ28

「…ジヨン、起きて～」

久しぶりにぐっすり眠れた朝

相変わらずジヨンは起きない

でも、すごく幸せ

ちょっと前までは私の隣にG－DRAGONがいるなんて考えられなかったのに

今はこんなに手の届くところにいる

もう恋愛だって自由なんだ

そう考えると、アイドルをクビになったことだって良かったんだと少し前向きになれる

「ジヨン、ほんとに起きて！じゃないとオーディション間に合わない」

「んん～…」

今日のオーディションに参加して、社長さんに認められればYGでアイドルとして再出発できる

ジヨンが社長さんに、私を雇うのはどうかと頼んでくれたらしい

もう1度アイドルとしてやり直せるかもしれない

頑張らないと

事務所まで寝ぼけてるジヨンを引っ張ってきて、スタジオにいたヨンベさんに預けて、自分は社長室へ

コンコンっ

「失礼します。Aと申します」

「おお、君がAさんか。初めまして。ジヨンから話は聞いている。大変だったな」

「はい…色々ありました。でも、私はまだアイドルとして生きていきたい。オーディション、頑張ります。」

「じゃあ…さっそくだが始めさせてもらう。
まずは歌、聞かせてもらおうか。持ち歌でいいぞ」

「分かりました。では…」

～♪～♪～♪

私の持ち歌の中でも1番キレキレでかっこよくて、高速ラップの曲

男を魅了する、危ない女の子がモチーフの曲

できるようになるまで散々歌い続けた、思い入れのある曲

私を見て

私の魅力に気づいて魅了されて

(社長を、いや、ジヨンをも、魅了できたらいいのに)

そんな気持ちを込めて、

精一杯歌いきった。