love call！.*･ﾟ (ページ24)

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サヨナラ（you side）ページ24

「とは言っても、必要な物なんてないしなあ…」

一人になった私は、結局ジヨンの家でくつろいでいた

…個人的には早く出ていきたい

韓国でもそれなりに名が知られているから、もし見つかったら次はジヨンまで巻き込んでしまう

彼氏でも何でもない人を、私を匿ったために新たなスキャンダルに巻き込むなんて人として最低だ

それだけは避けたい

財布を開けてみると、数枚のお札と、少しだけ口座にお金が残っているであろうカード

…これだけあれば数泊して帰国ぐらいはできるかも

これ以上迷惑はかけられない

「ごめんね、ジヨン」

優しい心づかいありがとう、迷惑かけられないので出ます。

そうメモにかき残して、私は荷物を持ってジヨンの家を出た

「やっぱりダメか～」

外に出て数時間

ホテルを探してみたけど、どこも満室ばっかりで。

現在、公園のブランコにひとりぼっち。

もう日が暮れて暗くなりかけている

今日は野宿か…

「ジヨンに告白だけでもすれば良かったな」

ふと言葉が漏れた。

せっかく会えたのに、もう私は一般人じゃないから次会うことなんてなかったのに、

スキャンダルまみれの日本のアイドルなんて、ジヨンが相手にしてくれないことなんて分かってる

でも、見栄を張らないで、最後にちゃんと
「いままで大好きでした。ありがとう｣ぐらいいえば良かった

「今更後悔したって遅いよ…」

ポロポロ涙がでてくる

ああ、私ジヨンのことこんなに悲しくなるぐらい大好きだったんだ

やだなあ、もう…

「ねえ、一人？？どうして泣いてるの？？」

男の声

後ろからぎゅっと抱きしめられる

「ジヨン…？」

でもそれはジヨンじゃない、知らない男の人だった