あなたのペン（you side） ページ3
ガチャッ
楽屋のドアを開けると、
「あの…Aさんですよね？」
そこには話題の張本人であるG−DRAGONがいた。
「ええ？！…あっ、G−DRAGONさん…ですよね？」
どうしてここにいるの？！？！
「初めまして、G−DRAGON改めクォンジヨンです。疲れてらっしゃるのに出待ちしてすいません」
「い、いえ、全然大丈夫ですよ！…出待ちって、私になにか御用でも？」
「あの、その…
僕、Aさんのペンなんです/////」
顔を真っ赤にして答えるG−DRAGON
あー、これは彼のペンがみたら瞬殺だろう…
「え？！あ、ありがとうございます！G−DRAGONさんみたいなすごい方がペンなんて光栄です！」
「それで、今日はお願いしに来ました。
Aさん、ラップがお得意ですよね？
僕、Aさんのラップ大好きなんです。コラボ曲を作りませんか？」
…えええええ？！？！？！
確かに、普段の歌にラップを取り入れるぐらいラップは好きだけど…
あなたの方が充分お得意ですよ？！
「お気持ちはうれしいんですが、私ただのアイドルなので、作詞作曲とか出来なくて…」
「大丈夫、作詞作曲などその他全て僕がします。歌とMVだけ一緒に収録してくれれば…
…だめですか？」
きゅるんとした上目遣い
この人、ペンを瞬殺する行為を自然とやってるんだなー…
…ここまでお願いされるなら…
「わかりました。その提案、お受けいたします」
「…！！！Aさん、ありがとうございます！」
にっこり笑顔のG−DRAGONさん
せっかくいただいたチャンスだし、勉強がてら頑張ってみよ(^ ^)
「ちょっとA〜！ケータイ見てよ〜！ほら、帰るよ！」
そうだった。マネージャーさんの連絡見るのを完璧に忘れてた！
「ということなので、G−DRAGONさん、失礼致します」
「はい、これ連絡先。詳しいことはまた後日お話しましょう。」
そう言って、彼は私に番号の書いた小さな紙切れをくれて、反対方向へ歩いていった…
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作者名：こっぺ | 作成日時：2017年4月21日 18時
