罠（you side） ページ16
「A、なんだこれは」
次の日の朝
呼び出された社長室
ジヨンの事以外になにも身に覚えはない
だから、その件についてだろう
そう思っていた
「これ…この前のバラエティーの打ち上げの時の写真…それに、二人っきりじゃなくて他に人だって大勢いたのに…」
社長に見せられたのはとある週刊誌
「人気アイドルA×大物俳優 広瀬 熱愛か？！？！」
私のアイドル生命にあってはならない記事で
…その時の記憶が蘇る
打ち上げの帰り、
「なあAさん、ちょっと話があるんだ」
やけにベタベタしてくるから避けてたけど、大物俳優だから断れなくて。
「な、なんですか？」
「俺と付き合わないか？
俺、Aの大ファンでね。可愛くて、この前のコラボ曲なんてセクシーで…好きなんだ。」
「ごめんなさい、貴方の気持ちにはこたえられません。それに、うち恋愛禁止なので…」
「なあ、俺、おまえより先輩だよ？逆らっていいの？」
「でも、ダメなものはだめで「あーそーかよ！お前、覚えとけよ？！絶対後悔するからな！！！」
…きっとこれのせいだ
誤解をとかなきゃ
私は何もしてないのに
「社長、これは嘘です。この写真は打ち上げの時の写真で、他にもたくさん人がいました。それに、「広瀬くんのほうの事務所は、事実だと言ってるが」
「…なんで…？！違うのに！」
「結婚も考えている仲だと、さっきの記者会見で言っていた。」
「社長、ほんとに違います！！だって私「言い訳はもういい。うちの事務所にいるのは、完璧なアイドルだけだ。さっさと出ていけ」
「そんな…」
無意識に目から涙が流れ落ちていくのが分かる
「ふぇっ、お願いします、私まだアイドルやっていたいです…今回のはほんとに違うんです…ぐすっ」
「だったらほかの恋愛していい事務所にでも行け。…まあ、引退したアイドルなどそうそう雇ってくれないが」
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作者名：こっぺ | 作成日時：2017年4月21日 18時
