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�� ページ4
贈り物、なぁ…？
ふと、元々読んでいた本を見やれば…そこには赤い石について書かれたページが開かれていた。
付属されていた地図からして…遺跡が、ここだから…
おー、遺跡からちっと歩くけど、そこまで離れていない…筈。
昔に栄えたらしい、鉱山。
この遺跡付近で、この赤い石は沢山採れていた…らしい。
用途としては、アクセサリーやお守りとして加工していたみてーだ。
ブリオンとしては、俺が小難しい本ばかり読もうとするから簡単に読めるモノを…とか考えて渡してきたのかもしれねー。
でも、そのおかげで俺は一つの決心をした。
ラビに、この赤い石をやろう。と…
そうして遺跡を抜け出した俺は地図を頼りにどうにか鉱山に入って…
変な奴に遭遇して、何とか森まで逃げてきた。
見付かってはいなかったけど、明らかにヤバいと分かる見た目だった。
デカい蟻。
一言で何かに例えるなら、それが一番近いと思う。
アレにはまだ勝てない。
そう判断して、必死に息を殺しながら逃げた。
逃げてる時に偶々拾えた…小さな赤い石を1粒、握って。
そうして…逃げ切ったと安心していた俺は、気付かなかった。
森に今、侵入してきた奴等がいて
その侵入者は、呑気に石を眺めていた俺を…
後ろから、見ていたなんて。
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作者名：白玉餅 | 作成日時：2018年5月24日 18時
